電気代を安くする方法とは?見直し方法もあわせて紹介

電気代の高騰が続く中、電気代を少しでも安くするためには、料金プランの見直しや適切な節電方法を理解し、実践することが重要です。

東京都地球温暖化防止活動推進センターの資料によると、省エネを意識して節電を行っている家庭と、一般的な家庭では、電気代に2~3倍の差が生じるとのデータがあります。

本記事では、電気代を節約するための具体的な方法や、消費電力の多い家電の節電ポイントについて解説します。電気代の負担を軽減したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

電気代を安くする方法

電気代を安くするためには、日常生活での節電だけでなく、契約内容や電力会社の見直しも重要です。特に、契約アンペア数の調整や電気料金が安い会社への切り替えは、大きな節約効果が期待できます。

ここでは、それぞれの方法について具体的に解説します。

契約アンペア数を下げる

電気代は「基本料金」と「電力量料金」で決まり、基本料金は契約アンペア数によって異なります。契約アンペア数とは、一度に使用できる電力量の上限であり、契約アンペア数が高いほど、基本料金も高くなります。

例えば、東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bでは、以下のような基本料金が設定されています。(2024年12月現在)

契約アンペア数

基本料金(税込)

10A

311.75円

15A

467.63円

20A

623.50円

30A

935.25円

40A

1,247.00円

50A

1,558.75円

60A

1,870.50円

出典:東京電力エナジーパートナー(株)「従量電灯B 料金単価」

上表によると、30Aを20Aに変更することで、月々の基本料金が311. 75円安くなります。契約アンペア数を見直すだけでも、電気代削減の効果が期待できます。

契約アンペア数を下げるためには、まず家庭内でどれくらいの電力を同時に使用しているかの確認が必要です。電子レンジやエアコン、洗濯機などの消費電力の高い家電を同時に使わないよう工夫することで、アンペア数を下げても不便を感じにくいでしょう。

契約内容を変更する場合、電力会社に問い合わせることでスムーズに手続きを進められます。

電気料金の安い会社に変更する

電気料金の単価は、電力会社ごとに設定しているため、設定単価が割安な電力会社に切り替えることで節約が見込めます。地域の電力会社だけでなく、新電力も含めて比較することで、より最適な電力プランを見つけやすくなります。

例えば、idemitsuでんきでは、各地域の電力会社よりも安い電力量料金で提供しており、毎月の電気代を安く抑えられます。
 ※現在の契約プランによっては安くならない場合があります。

東京電力とidemitsuでんきの電力量料金の比較は、下表の通りです。(2024年12月現在)

電力量料金の段階 東京電力エナジーパートナー
従量電灯B
(/kWh)
idemitsuでんき
Sプラン
(/kWh)
第1段階料金 120kWhまで 29.80円 29.80円
第2段階料金 120kWh超過-300kWh 36.40円 34.76円
第3段階料金 300kW超過 40.49円 37.10円

仮に、1カ月に500kWhを使用した場合、東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bでは電力量料金が約18,226円と計算されますが、idemitsuでんきでは約17,253円となり、973円安くなります。なお、基本料金はどちらも311.75円/Aです。(2025年1月時点)

現在の電気代が高いと感じている方は、idemitsuでんきへの切り替えを検討することで、毎月の電気代を節約できる可能性があります。

idemitsuでんき – 電気使用量に応じておトクなSプラン

電気代がかかる電化製品の見直し

電気代を安くする方法として、日常的に使用する電化製品の見直しも効果的です。特に消費電力の高い家電を効率的に使うことで、大幅な節約が期待できます。

ここでは、特に使用頻度が高く、電気代がかかりやすいとされる、次の5つの電化製品の節電方法について解説します。

  • エアコン
  • 冷蔵庫
  • 洗濯機
  • パソコン
  • テレビ

エアコン

エアコンは、家庭の電気代の中で大きな割合を占める家電の一つです。効率的な使い方として、設定温度の見直しが挙げられます。

環境省の資料によると、室温は「夏は28℃、冬は20℃」が推奨されています。エアコンの設定温度を1℃調整するだけで、冷房時で約13%、暖房時で約10%の消費電力削減が可能です

また、風量の設定も重要です。自動モードを活用することで、室温に合わせて風量が調整され、効率的な運転が可能になります。手動で微風や弱風を設定すると、かえって電力を多く消費することがあるため注意が必要です。

さらに、風向きも節電に影響します。暖かい空気は上昇するため、風向きは下向きか水平に設定することで、効率よく部屋全体を暖めることができ、電力の無駄を防げます。

エアコンの温度の節電効果は?エコ・節約のためにできること

冷蔵庫

冷蔵庫は24時間稼働しているため、小さな工夫でも節電効果を高められます。庫内の温度は初期設定で「標準(中)」に設定されていますが、冬季など気温が低い時期には「低め(弱)」に設定することで電力を節約できます。また、節電モードを活用することもおすすめです。

さらに、冷蔵庫のドアの開閉回数や開けている時間を減らすこともポイントです。開閉を控えることで外気の侵入を防ぎ、冷却効率を維持できます。

冷蔵庫に食材の詰め込みすぎることも注意が必要です。冷気の流れを妨げないように収納することで、効率的に冷やすことができ、消費電力の削減につながります。

洗濯機

洗濯機の使用にかかる電気代は、使用頻度や機種によって変化します。洗濯機の使用による電気代を安くする方法として、以下のような工夫が挙げられます。

  • まとめ洗いをする
  • スピードコースやお急ぎコースを使用する
  • 電気代が安い時間帯に使用する

洗濯の回数を減らすことで、1回あたりの電気代を抑えられます。ただし、洗濯機の容量を超えて詰め込むと故障の原因になるため注意しましょう。

スピードコースやお急ぎコースでも、十分に汚れを落とせる場合が多く、運転時間が短縮されるため電気代を節約できます。

また、時間帯別料金を採用しているプランの場合、電気料金が安い時間帯に洗濯を行うことで、電気料金の削減につながります。

なお、洗濯機にかかる電気代は機種によって異なるため、それぞれの特徴を理解して選びましょう。「縦型洗濯機」「ドラム式洗濯機」の消費電力やコストは、それぞれ以下の通りです。

縦型洗濯機の場合

縦型洗濯機の洗濯や乾燥にかかる電気代の目安は、以下の通りです。

用途 消費電力 1回あたりの電気代目安
洗濯 約495Wh 約15円
乾燥 約1,220Wh 約38円
洗濯+乾燥 約1,715Wh 約53円

※公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が示す「1kWhあたりの電気料金31円(税込)」をもとに算出

縦型洗濯機は洗濯物を多く入れられるため、まとめ洗いをする家庭に向いています。ただし、稼働に必要な電力量が多い点に注意が必要です。

ドラム型洗濯機の場合

ドラム型洗濯機の電気代の目安は、以下の通りです。

用途 消費電力 1回あたりの電気代目安
洗濯 約185Wh 約6円
乾燥 約1,135Wh 約35円
洗濯+乾燥 約1,320Wh 約41円

※公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が示す「1kWhあたりの電気料金31円(税込)」をもとに算出

ドラム型洗濯機は縦型に比べてエネルギー効率が高く、洗濯から乾燥までを一度に行う場合に電気代を抑えられます。本体価格は縦型洗濯機よりも高めですが、消費電力が少ないため、長期的にはコストパフォーマンスが良いといえます。

洗濯機を選ぶ際には、家庭のライフスタイルや使用頻度を考慮し、自分にあったタイプを選ぶことが重要です。なお、機種やモデルによっては、縦型よりもドラム型の方が電気代を抑えられる場合もあるため、比較して検討するのが良いでしょう。

パソコン

パソコンの充電による電気代を抑えるためには、「ecoモード」を活用することがおすすめです。ecoモードでは、ディスプレイの明るさやスクリーンが暗転するまでの時間などが設定でき、1度の充電で使用できる時間を長くすることができます。

時間帯別料金を採用しているプランの場合、電気料金が高い日中はバッテリー駆動を利用し、電気代の安い深夜に充電を行う方法も効果的です。

なお、こまめに電源を切ることも節電に役立ちますが、頻繁に電源のオンオフや再起動を行うと、かえって消費電力が増えることがあります。そのため、パソコンを使用しない時間が短時間の場合は、スリープモードを活用することが望ましいでしょう。

テレビ

テレビの電気代を節約するためには、定期的なお手入れと画面の明るさ調整がポイントです。テレビ画面は、暗くなると視認性が低くなりやすいですが、1週間に1回程度、画面全体を拭き掃除することで明るさを保ち、必要以上に画面を明るくすることを防ぎましょう。掃除する際は、柔らかく乾いた布を用い、画面を傷つけないよう注意しましょう。

また、朝までテレビをつけっぱなしにしてしまわないよう、省エネモードに設定しておくことで、自動で電源がオフになります。長期間使用しない場合は、待機電力を避けるため、電源プラグを抜くことも忘れずに行いましょう。

まとめ

電気代を節約するためには、エアコン・冷蔵庫・洗濯機など高頻度で使用する家電の省エネ対策だけでなく、契約内容や電力会社の見直しも重要です。特に、契約アンペア数の調整や、電気料金が安い会社へ切り替えすることで、大きな節約効果が期待できます。

電力代を見直しされたい方には、ライフスタイルにあわせて最適なプランを選択できるidemitsuでんきがおすすめです。idemitsuでんきでは、使用量に応じたおトクなプランや、オール電化住宅向けのプランを提供しています。

「電気代の高騰に悩んでいる」「自分にあった節電方法を見つけたい」と感じている方は、idemitsuでんきの料金シミュレーションにて切り替え効果をご確認してみてはいかがでしょうか。

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