エアコンつけっぱなしの方が電気代は安くなる?夏・冬で比較

電気代の中で大きな割合を占めるのが、エアコンの電気代です。クーラーや暖房の使い方について、「つけっぱなしの方が節約になる」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
実際の電気代は季節や稼働時間、クーラー・暖房の使用状況によって変化します。そのため、どのような条件下で「つけっぱなし」にすることが、電気代の節約につながるのかを理解しておくことが大切です。
本記事では、エアコンをつけっぱなしにすることで電気代を抑えられるのかという点について、夏のクーラーと冬の暖房に分けて詳しく解説します。
エアコンつけっぱなしのほうが電気代は安い?
結論として、エアコンの電気代が「つけっぱなし」と「こまめなオンオフ」のどちらが安いのかは、「季節(夏・冬)」や「稼働時間」によって異なります。
前提として、以下の点を押さえておくことが重要です。
- エアコンは運転開始時にもっとも電力を消費する
- 設定温度と室温の差が大きいほど、消費電力も増える
引用:mission5-2エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?|ダイキン
パナソニックの調査によると、暖房の場合、エアコンを切ってから30分で室温が大きく下がるというデータがあります。つまり、10〜20分程度の短い外出であれば、つけっぱなしの方が効率的といえます。
参考:冬の暖房、エアコンは「つけっぱなし」と「こまめにオンオフ」のどちらがお得? | UP LIFE | 毎日を、あなたらしく、あたらしく。 | Panasonic
特に夏のクーラーは、猛暑の中で一気に室温を下げる際に大きな電力を消費するため、頻繁にオンオフを繰り返すと逆に電気代がかかることもあります。
では、どのような基準でエアコンをオンオフすべきか、またはつけっぱなしにするべきか、次章では季節ごとに詳しく解説していきます。
【夏】エアコンつけっぱなしorこまめにオンオフの電気代比較
近年は猛暑日が増加傾向にあり、夏のエアコンは欠かせない存在になっています。夏の電気代を抑えるために、クーラーを「つけっぱなし」にするか、「こまめにオンオフ」するかは、多くの人が気になるポイントでしょう。
パナソニックの調査によると、気温35℃以上の猛暑日は「つけっぱなし」の方が電気代を抑えられますが、30℃程度ならこまめに消した方が節約になるというデータがあります。
引用:「つけっぱなし運転」はおトク?夏の「エアコン」節電ポイント|panasonic
ここでは、具体的にどのような条件で使い分けるべきかを詳しく解説します。
猛暑日の日中は「つけっぱなし」のほうが安い
真夏の猛暑日、特に気温が36℃以上になると、エアコンの冷房運転を開始する際に多くの電力を消費します。そのため、頻繁にオンオフを繰り返すよりも、つけっぱなしにして室温を一定の温度に保つ方が電気代を抑えられます。
東京都の7〜8月の気温を見ると、最高気温が30℃を超える日が続き、猛暑日になることも珍しくありません。
ダイキン工業の調査では、外気温が高い日中(9:00~18:00)は、クーラーをつけっぱなしにする方が、消費電力が少なくなるというデータもあります。
引用:mission5-1 夏のエアコンつけっぱなし検証 | 空気のお悩み調査隊がゆく | ダイキン工業
ただし、エアコンが故障していたり、フィルターが汚れていたりすると、つけっぱなしの運転で余計な負荷がかかることがあります。そのため、定期的にエアコンを休ませることや、おそうじ機能を活用してエアコンの負担を軽減することも重要です。
夜間は「こまめにオンオフ」したほうが安い
夜間の気温は日中に比べて下がるため、エアコンの使い方を見直すことで電気代を節約できます。
2024年8月の気温データを見ると、夜間は多くの地域で30℃を下回る傾向があります。そのため、夏の夜間は日中のようにクーラーをフル稼働させる必要はなく、こまめにオンオフする方が電気代の節約につながります。
ダイキン工業の調査でも、18:00~23:00の時間帯はつけっぱなしの方がトータルの消費電力量が大きくなるというデータが出ています。
引用:mission5-1 夏のエアコンつけっぱなし検証 | 空気のお悩み調査隊がゆく | ダイキン工業
特に、睡眠中にクーラーを7〜8時間つけっぱなしにすると、かえって電気代が割高になることがあります。夜間はタイマー機能を活用し、就寝時に数時間だけ運転させたり、扇風機と併用したりして、クーラーの使用時間を減らすといった工夫が有効です。
このように、猛暑日の日中はつけっぱなし、夜間はこまめにオンオフをすることで、電気代を抑えながら快適に過ごすことができます。ただし、夜間でも暑い日に無理にエアコンを切ると、熱中症の危険性もあるため、体調を優先しましょう。
【冬】エアコンつけっぱなしorこまめにオンオフの電気代比較
冬のエアコンは、実は夏よりも消費電力が高くなりやすい点に注意が必要です。特に、外気温が3℃以下になると、設定温度まで暖めるのに多くの電力を消費するため、つけっぱなしの方が効率的とされています。
パナソニックの調査でも、外気温が3度以下の日は、オンオフを繰り返すより、温度を一定に保つ方が電気代を抑えられると報告されています。
引用:冬の暖房、エアコンは「つけっぱなし」と「こまめにオンオフ」のどちらがお得? | UP LIFE | 毎日を、あなたらしく、あたらしく。 | Panasonic
一方で、日本の冬の平均気温は3℃以上の日も多く、日中はこまめにエアコンを消す方が節電になります。これは、半日以上エアコンを連続運転すると、つけっぱなしによる電気代の負担が大きくなるためです。
エアコン以外の暖房器具や断熱対策を活用しながら、効率的に暖房を使う方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
1日中エアコンつけっぱなしは必ずしもおトクではない
外出時間の長さを考えずに、クーラーや暖房などのエアコンをつけっぱなしにしていると、こまめにオンオフするよりも電気代が高くなる場合があります。外気温や生活リズムも考慮し、状況に応じた使い方を意識しましょう。
また、電気代を節約するには、ライフスタイルに合った電力プランを選ぶことも重要です。
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