4人家族の電気代はどれくらい?電気代が高くなる理由や節約方法とは

燃料費の高騰や再エネ賦課金の上昇に伴い、電気代が高騰しています。4人家族の平均的な電気代はどのくらいなのでしょうか。また、電気代が高くなる理由や、節約方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
本記事では、4人家族の電気代の平均金額や高くなる理由、節約方法などを詳しく解説します。
4人家族の平均電気代はいくら?
総務省の「家計調査報告(家計収支編)2024年」によると、2024(令和6)年における4人家族の平均的な電気代は、12,805円です。コロナ禍で在宅率が増加した2020年と比較しても、平均的な電気代は約1,000円高くなっており、高騰していることが分かります。
電気代を節約するためには、年間の電気代を確認することも大切ですが、季節ごとの電気代についても確認しておくべきです。ここからは、季節や月別、地域別における4人家族の平均電気代を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
【夏・冬】4人家族の平均電気代
4人家族の電気代は、夏と冬で異なる傾向があり、冬それぞれの平均的な電気代は、以下のような推移となっています。
電気代の平均推移 | 夏(7~9月) | 冬(1~3月) |
---|---|---|
2020年 | 10,867円 | 14,329円 |
2021年 | 10,717円 | 13,377円 |
2022年 | 12,922円 | 16,286円 |
2023年 | 10,689円 | 19,941円 |
2024年 | 12,997円 | 14,091円 |
夏よりも冬の電気代の方が高くなるのは、暖房器具の電力消費が多いためです。また、日照時間が少なく、照明器具を使う時間が長くなることも電気代に影響しています。
【月別】4人家族の平均電気代
2024年の月別電気代は、4人家族の場合は以下の通りです。
2024年 | 月別電気代 |
---|---|
1月 | 13,492円 |
2月 | 14,074円 |
3月 | 14,708円 |
4月 | 13,473円 |
5月 | 11,868円 |
6月 | 10,210円 |
7月 | 10,949円 |
8月 | 13,047円 |
9月 | 14,996円 |
10月 | 13,700円 |
11月 | 11,334円 |
12月 | 11,814円 |
電気代がもっとも低いのは、冷暖房の使用が少なく日照時間も長い6月から7月であることがわかります。4人家族では、どの月も電気代が10,000円を超えており、家計への負担を軽減するためには節電が有効といえます。
【地域別】4人家族の平均電気代
地域ごとの4人家族の平均電気代は、以下の通りです。
地域 | 2024年の電気代平均 |
---|---|
北海道地方 | 12,328円 |
東北地方 | 14,258円 |
関東地方 | 11,907円 |
東海地方 | 11,832円 |
近畿地方 | 10,845円 |
中国地方 | 13,763円 |
四国地方 | 12,557円 |
九州地方 | 10,316円 |
沖縄地方 | 12,152円 |
参考:総務省 家計調査報告(家計収支編)2024年をもとに作成
全国でもっとも電気代が高いのは東北地方となっており、中国地方や四国地方、北海道地方も高いことが分かります。地域ごとの電気代の違いは、気候条件の違いや、電化住宅の比率、地域ごとの単価水準の違い等が影響しています。
4人家族で電気代が高くなる理由は?
ここまで、4人家族の電気代について、季節別・月別・地域別にご紹介してきましたが、なぜ4人家族では電気代が高くなるのでしょうか。
ここでは、4人家族で電気代が高くなる主な理由について、以下のポイントを挙げて解説します。
- 自宅の部屋数が多い
- 家族それぞれの生活スタイルが異なる
- 使用する家電が多い
- 契約プランが合っていない
自宅の部屋数が多い
部屋数が多い家庭では、照明や冷暖房器具の設置数も増え、その使用頻度が電気代に影響します。4人家族でそれぞれ自室を持っている場合は、電気代がさらに高くなる傾向があります。
また、広い部屋に設置される冷暖房機器は、消費電力が高くなるため、電気代が増える原因となります。
例えば、パナソニックのエアコン(エオリア2025年モデルFシリーズ)では、6畳用冷房の消費電力が365kWであるのに対し、12畳用は1,370kWと約4倍近い電力が必要です。そのため、単身世帯や2~3人家族よりも、4人家族の方が電気代は高くなりやすいです。
家族それぞれの生活スタイルが異なる
4人家族では、年齢や生活スタイル、在宅時間がそれぞれ異なるため、結果として電気代が高くなります。特に、家族の生活時間が重ならない場合、常に照明や電化製品を使用することになり、消費電力が増加します。
特に、子どもが小さな家庭と、成長した子どもがいる家庭では、生活スタイルが大きく異なり、後者の方が電気代は高くなりやすいです。
また、外出や帰宅時間がずれる家庭ほど、照明や家電の使用時間が長くなるため、電気代が高くなりやすくなります。
使用する家電が多い
家電の中には特に電力消費が多い製品がいくつかあり、それらを多く使用すると、電気代が高くなります。
電力消費が多い代表的な家電は、以下の通りです。
- エアコンなどの空調機器
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 照明器具
- テレビ
特に、冷暖房が必須となる季節に、4人家族がそれぞれの部屋でエアコンを使用すると、電気代は急激に上昇します。また、冷蔵庫の頻繁な開閉や、照明器具の使用時間が長いことも、電気代に影響しやすいです。
さらに、家族が多ければ洗濯回数が増えたり、複数台のテレビを使用したりすることも、電気代が高くなる要因になります。日常的に使用している家電の電力消費が高いことが、4人家族の電気代が高くなる原因です。
契約プランが合っていない
契約している電力プランが、実際の使用状況に合っていない場合も、電気代が高くなる原因となります。節電を心掛けていても電気代が安くならない場合や、4人家族の平均よりも高い場合は、契約プランが現在の生活スタイルに合っていない可能性があります。
例えば、夜間が安いプランにしている場合、日中の電気代が割高になってしまうことがあります。また、契約アンペア数が実際の電気使用量よりも大きい場合も、無駄な料金が発生しやすいです。
電気代が高い主な原因は電気料金の高騰であり、電気代を削減するためには節電が欠かせません。ただし、努力しても電気代が下がらない場合は、契約プランを見直してみることもおすすめします。
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4人家族の電気代をおトクに!節約方法を紹介
4人家族でも生活習慣を工夫することで電気代の節約は十分可能です。節約する方法として、以下のようなものが挙げられます。
- 家族の生活場所や時間を合わせる
- 家族全員で電化製品の使い方を工夫する
- 古い家電を省エネタイプに買い替える
- 電力会社を切り替える
これらの節約方法を一つずつ見ていきましょう。
家族の生活場所や時間を同じにする
できるだけ同じ部屋で家族全員が過ごすようにすると、電気代を大きく削減できます。
例えば、夕食後は家族全員がリビングで過ごしたり、食事や入浴の時間帯を合わせたりすると、無駄な電力消費を減らすことが可能です。特に、エアコンや暖房器具を使用する時期は、複数の部屋での使用を減らし、同じ部屋で過ごすことで電力消費を抑えやすくなるでしょう。
家族全員で電化製品の使い方を工夫する
家族全員が、電化製品を同じ時間帯に使用しないように意識することで、電気代の節約につながります。電気の基本料金は、契約アンペア数によって決まるため、一度に多くの電化製品を使わないように工夫することが大切です。
契約アンペア数を超える電気を使用するとブレーカーが落ちてしまいますが、同じ時間帯に電化製品を使わないよう意識することで、契約アンペアを下げても快適に生活することが可能です。
古い家電は省エネタイプに買い替える
画像出典:経済産業省資源エネルギー庁
電化製品は年々省エネ性能が高くなっており、新しいものほど電気代の節約に効果があります。10年前の製品と比べたときの省エネ効果は、以下の通りです。
電化製品 | 10年前の電気代との差 |
---|---|
エアコン | -15% |
冷蔵庫 | -35% |
温水洗浄便座 | -8% |
テレビ | -31% |
照明器具(LED照明) | -86% |
引用:機器の買換で省エネ節約
10年経過した電化製品は、省エネモデルに買い替えることで電気代を抑えやすくなります。家電を選ぶ際は、省エネラベルを確認し、省エネ性能の高い製品を選ぶと良いでしょう。
電力会社を切り替える
電気代は電力会社によって異なるため、契約している電力会社を見直すことも有効な節約方法です。基本料金や使用量に応じた単価が安くなれば、電気代を大きく削減できます。
例えば、東北電力とidemitsuでんきを比較すると、電気料金の単価には以下のような違いがあります。
電気代の比較 | 東北電力 | idemitsuでんき |
---|---|---|
プラン | 従量電灯B | Sプラン |
基本料金 | 314.6円/10アンペア | 314.6円/10アンペア |
最初の120kWhまで | 29.62/kWh | 29.62/kWh |
121kWh~300kWhまで | 36.37kWh | 35.69/kWh |
301kWh~ | 40.32kWh | 37.92/kWh |
4人家族の月間使用量が約400kWhの場合、idemitsuでんきの方が120/kWhを超えた部分の単価が安くなるため、電気代を節約できます。
契約している電力会社の契約プランや単価を見直し、他社との比較をすることで、電気代をおトクにできる可能性があります。
電気代の節約をする方法とは?電気代を抑える方法・節約術について解説
4人家族の電気代をおトクにするならidemitsuでんき
本記事では、4人家族の季節別・月別・地域別の平均電気代をご紹介しました。電気代の高騰が続く中、政府主導の電気代補助が終了し、家庭の電気代の負担が大きくなっています。4人家族で電気代を節約するためには、家族の生活習慣や電気の使い方を見直すことが大切です。
また、省エネ家電の導入や使用時間の調整だけでなく、電力会社を見直すことも効果的な節約方法です。
idemitsuでんきでは、120kWhを超えた電気の使用量に対し、1kWhあたりの単価が安く設定されています。そのため、電気の使用量が多くなりがちな4人家族におすすめです。
電気代の高騰に悩んでいる方は、まず、idemitsuでんきの料金シミュレーションを活用し、自分の家庭の電気代を確認してみましょう。切り替えによって、どれだけ電気代がおトクになるかを簡単にチェックできます。