ブレーカーがすぐ落ちる!原因と正しい対策を紹介

家でのくつろぎ時間や料理中に、突然ブレーカーが落ちて困った経験はありませんか。例えば、ドライヤーと電子レンジを同時に使用したり、エアコンをつけながら他の家電も使ったりすると、ブレーカーが落ちることがあります。
頻繁にブレーカーが落ちる場合は、漏電などの危険も考えられるため、原因を正しく理解しておくことが大切です。
この記事では、電気のブレーカーが落ちる原因と、その対策方法についてわかりやすく解説します。
ブレーカーがすぐ落ちる原因は?
ブレーカーが落ちる原因は、家庭内の使用状況や電気設備の状態によってさまざまです。分電盤には、アンペアブレーカー・漏電ブレーカー・安全ブレーカーの3つが備わっており、落ちたブレーカーによって原因が異なります。
ブレーカーが落ちる主な原因として、以下が挙げられます。
- 契約アンペア数を超える電力を使用した
- 漏電や電気配線のショートが発生している可能性がある
- 一部の部屋で電力を使いすぎた
ここでは、上記の原因について詳しく解説します。
契約アンペア数を超える電力を使用した
ブレーカーが落ちる原因の一つは、契約アンペア数を超える電力を使用したことです。電力会社と契約しているアンペア数(A)を超える電力を使用した場合、ブレーカーが落ちる仕組みとなっています。
例えば、契約している建物や専用住居で契約しているアンペアが30Aである場合、40Aに相当する電力を一度に使うと、過剰な電流を避けるためアンペアブレーカーが落ちます。
アンペアブレーカーが落ちた場合は、ブレーカーを再び上げることで電気を通常通り使用することが可能です。
なお、スマートメーターを導入している場合は、アンペアブレーカーの機能は内蔵型となっており、分電盤の見た目から確認できないことがあります。その場合、ブレーカーは約10秒後に自動復旧します。
漏電や電気配線のショートが発生している可能性がある
漏電ブレーカーが落ちている場合は、電気配線のショートや家電の漏電の可能性があります。電気配線のショートや家電が漏電した場合、事故を防ぐために漏電ブレーカーが落ちて電気が切れる仕組みです。
漏電とは、電気配線や家電の老朽化や破損、水に濡れることで、本来流れてはいけない場所に電気が流れてしまう状態を指します。配線のショートや漏電は火災につながるリスクが高いため、安全装置の役割を果たします。
漏電ブレーカーが落ちた場合は、まず漏電している場所を特定することが重要です。以下の手順で、漏電している電気回路を確認しましょう。
- ブレーカーをすべて「切」にする
- アンペアブレーカーと漏電ブレーカーを「入」にする
- 安全ブレーカーを一つずつ「入」にする
- 「入」にしたタイミングで漏電ブレーカーが落ちる場所を見つける
- 安全ブレーカーから該当する部屋にある家電の漏電を確認する
もし、家電のコンセントを抜いた状態でも漏電ブレーカーが落ちる場合は、電気配線のショートが疑われます。漏電や配線のショートを放置すると危険なため、家電の場合は修理、配線の場合は電気工事店などに相談して対処しましょう。
一部の部屋で電力を使いすぎた
安全ブレーカーが落ちている場合は、一部の場所・部屋で電力を集中して使いすぎていることが原因として考えられます。電力会社と契約しているアンペア数以内の消費電力であっても、特定の部屋で同時に多くの電力を使用すると、安全ブレーカーが落ちる場合があります。
安全ブレーカーはアンペアブレーカーとは異なり、建物全体ではなくキッチンやリビング、洗面・浴室などの場所ごとにおける電気の流れを管理するものです。そのため、安全ブレーカーが落ちた場合は、該当している部屋にある家電の電源をすべて切ってから安全ブレーカーを上げることで、問題なく電気を使用できるようになるでしょう。
ブレーカーがすぐ落ちるのを防ぐ正しい対策
電気のブレーカーが頻繁に落ちると、家での生活や家事に支障をきたします。落ちやすい原因を理解し、以下のような対策を講じることで、ブレーカーが落ちるトラブルを減らすことが可能です。
- 消費電力の大きな家電は同時に使わない
- 電力会社との契約アンペア数を見直す
ここでは、ブレーカーがすぐ落ちるのを防ぐための具体的な対策方法について詳しく解説します。
消費電力の大きな家電は同時に使わない
消費電力の大きな家電を同時に使用すると、ブレーカーは落ちやすくなります。特に、エアコンや炊飯器、電子レンジなど、一度に大きな電力を必要とする家電は注意が必要です。
以下は、家庭でよく使われる家電の消費電力の目安です。
- エアコン(10畳用):580~660W(立ち上がり時は1,400~2,000W)
- 炊飯器:1,300W
- 電子レンジ(30L):500~1,500W
- テレビ(42型液晶):210W
- ドライヤー:1,200W
- 洗濯乾燥機(ドラム式):洗濯200W、乾燥1,300W
一般的に、一つのコンセントで使用できる電力は、1,500Wが目安です。日本の電圧は100Vであるため、たとえば1,500Wのコンセントでは、最大15Aの電流が流れることになります。
消費電力の大きな家電を使用する際は、同時に使用しないように心がけることで、ブレーカーが落ちる頻度を減らせます。
電力会社との契約アンペア数を見直す
ブレーカー落ちを防ぐためには、電力会社と契約しているアンペア数を見直すことも重要です。契約アンペア数が生活で必要なアンペア数より低い場合、ブレーカーが頻繁に落ちてしまいます。この場合、契約アンペアを上げることで、より快適に電気を使用できるようになります。
契約アンペア数を見直す際は、次の2つのポイントを基準にするとわかりやすいでしょう。
- 世帯人数を目安にする
- 同時に使用する家電の消費電力で決める
世帯人数を目安にする場合の契約アンペア数の目安は、以下の通りです。
世帯人数 | 契約アンペア数の目安 |
---|---|
1人 | 20~30A |
2人 | 20~40A |
3~4人 | 40~50A |
5人以上 | 50~60A |
検針票や電力会社のマイページで契約アンペア数を確認し、上記よりも低い場合は見直しを検討すると良いでしょう。ただし、契約アンペア数を上げると電気の基本料金が高くなる可能性があります。
また、「従量電灯プラン」で契約している場合、使用電力量が電気代に大きく影響するため、電気代の単価が安い電力会社を選ぶことも大切です。
例えば、idemitsuでんき「Sプラン」では、大手電力会社の従量電灯プランと比較して2段階目以降の電力量料金単価が安価です。契約アンペアを見直す際は、idemitsuでんきへの切り替えも合わせて検討いただくことで、ブレーカー対策と電気代の節約を同時に実現できるでしょう。
ブレーカーが落ちる原因についてよくある質問
ブレーカーが落ちると、生活や家事が中断されて困ることがあります。原因がはっきり分からない場合でも、あわてず適切に対処することが重要です。
ここでは、ブレーカーが落ちる原因に関して、よく寄せられる質問に回答します。
ブレーカーが落ちる原因が分からないときはどうする?
ブレーカーが落ちる原因がわからず、何度も繰り返す場合は、契約している電力会社や電気工事の会社に一度相談してみることをおすすめします。
特に、漏電ブレーカーが落ちている場合は、漏電による火災や感電リスクがあり非常に危険です。自己判断での対応は避け、必ず専門家に相談して適切な判断を仰ぎましょう。
ブレーカーがよく落ちると、家電製品は故障する?
頻繁にブレーカーが落ちる状況であっても、家電がすぐに故障する可能性は低いです。ただし、ブレーカーが落ちることで以下のリスクが生じる点には注意しましょう。
- 古い家電がショートしたり漏電したりする可能性がある
- 精密家電のデータが破損する可能性がある
- 家電のオン・オフが繰り返されて寿命が短くなる
家電は過剰にオン・オフを繰り返すと、内部に過剰なストレスがかかり、寿命が短くなったり故障したりする場合があります。そのため、頻繁にブレーカーが落ちるような状況が続く場合は、早めに原因を特定して対策を講じることがおすすめです。
ブレーカー対策と電気代を見直すならidemitsuでんきがおすすめ
ブレーカーがすぐ落ちる主な原因は、以下の通りです。
- 契約アンペア数を超える電力を使用した
- 漏電や電気配線のショートの可能性がある
- 一部の部屋で電力を使いすぎた
特に、電力会社との契約アンペア数が生活スタイルに合っていない場合、ブレーカーが落ちやすくなります。契約アンペア数を見直す際には基本料金が上がることもあるため、電力会社の料金プランを比較しながら検討することが重要です。
idemitsuでんき「Sプラン」は従量制の使用電力量単価も低く設定されており、基本料金が増えてもトータルでの電気代削減が期待できます。
さらにidemitsuでんきでは「節電プログラム」を実施しており、電力の需要が高まる時間帯を避けて電気を使用する習慣を促すことで、電気代の節約に寄与しています。このプログラムでは、指定した日時に電力の使用を控えることで、節電した電力量に対して楽天ポイント・Pontaポイント・dポイントのいずれかで還元が受けられます。節電量1kWhあたり5ポイントが付与されるため、おトクに節電が可能です。
ブレーカーが頻繁に落ちることに悩んでいる場合は、契約アンペア数の見直しとあわせて、idemitsuでんきへの切り替えも検討してみてはいかがでしょうか。