床暖房は電気代が高い?他の暖房器具との違いや節約方法を紹介

床暖房の電気代は、熱源方式や部屋の広さ、温度設定によって大きく異なります。床暖房には「電気式」と「温水循環式」の2種類があり、電気式は初期費用が安い反面、月々のランニングコストが高くなりやすいのが特徴です。一方、温水循環式はランニングコストを抑えられるものの、初期費用が高額になりやすい傾向があります。

こうした違いを知らずに使い続けると、冬場の光熱費が想像以上に膨らむ恐れがあるため、仕組みや料金の目安を正しく把握しておくことが重要です。

本記事では、床暖房の電気代の目安と他の暖房器具との電気代の違い、床暖房の電気代を節約する方法を分かりやすく解説します。

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床暖房にかかる電気代の目安

床暖房を導入する際、多くの方が気になるのが「毎月の電気代がいくらかかるのか」という点ではないでしょうか。床暖房の電気代を理解するためには、まず床暖房の種類や仕組みを知っておくことが大切です。

前提として、床暖房は仕組みの違いから大きく「電気式床暖房」と「温水循環式床暖房」の2タイプに分けられます。

 

電気式床暖房

温水循環式床暖房

・蓄熱式
・PTCヒーター式
・電熱線ヒーター式

・ヒートポンプ(電気)式
・ガス温水式
・石油(灯油)式

 

電気式床暖房は、床下に敷いたヒーターを電気で暖めるシステムです。初期費用を安く抑えやすく、キッチンなどの部分的な設置に向いています。ただし、温水循環式に比べて稼働時の電気代が高くなりやすい点には注意が必要です。

一方、温水循環式床暖房は、床下のパイプに温水を循環させて床全体を暖める仕組みとなっています。初期費用はかかるものの、広い面積を効率よく暖められるのが魅力です。

ここでは、それぞれの電気代を詳しく解説します。

電気式床暖房の電気代

電気式床暖房の電気代を把握するために、パナソニックの「フリーほっと」を例に、電気式床暖房(PTCヒーター式)の電気代をシミュレーションしてみます。なお、ここでの電気代の単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価「31円/kWh」に基づき算出しています。

仮に、床暖房面積率を約60%とし、1日8時間・30日使用した場合の1ヶ月あたりの電気料金を試算した結果は、以下のとおりです。

 

部屋の広さ

電気代
(床温25℃の場合

電気代
(床温30℃の場合)

6畳

約2,000円

約4,500円

8畳

約3,200円

約7,000円

10畳

約3,800円

約8,400円

12畳

約4,400円

約9,800円

16畳

約6,000円

約13,300円

※参照:全国家庭電気製品公正取引協議会
※参照:パナソニック「フリーほっと」

床暖房の面積が6畳から16畳へと増えるにつれて消費電力は増加し、床温25℃の場合、月額の電気代は2,000~6,000円程度です。

また、同じ6畳でも床温を25℃から30℃に上げた場合、電気代は約2,000から4,500円と、約2倍前後に増えることが分かります。

電気式床暖房の電気代が変動する要因は、以下のとおりです。

  • 床暖房のパネル面積
  • 設定温度
  • 稼働時間
  • 消費電力

特に、設定温度を高くすると電気代が上がりやすい傾向があります。電気代を抑えるためには、必要以上に温度を上げ過ぎないなど、使い方を工夫することが大切です。

温水循環式床暖房の電気代

温水循環式床暖房は、熱源のタイプによってランニングコストが異なります。「パナソニック フリーほっと温すいW」を例に、床温度を30℃に設定して1日8時間・30日使用した場合の目安を示したものが以下の表です。

 

部屋の広さ

ヒートポンプ式

石油ボイラー式

8畳

約3,400円

約4,600円

10畳

約4,500円

約5,800円

12畳

約5,600円

約7,300円

16畳

約7,500円

約9,800円

※参照:全国家庭電気製品公正取引協議会
※参照:パナソニック フリーほっと温すいW

8畳の部屋で床温30℃に設定して1日8時間使用した場合、ヒートポンプ式は1ヶ月約3,400円であるのに対し、石油ボイラー式は1ヶ月約4,600円と、同条件でもランニングコストに大きな差が生じています。

石油ボイラー式は、同じ30℃でもヒートポンプ式より燃料代が高くなりやすい一方で、火力が高く短時間で床を暖められる点が特徴です。そのため、ランニングコストだけで判断せず、使用時間や求める暖房効率に合った方式を選ぶことが大切です。

床暖房の電気代を他の暖房器具と比較

冬場に使う暖房器具として、床暖房以外にエアコンやストーブなどがありますが、どの暖房器具が電気代の面で効率的なのか気になる方も多いでしょう。

そこで、主な暖房器具ごとの電気代を算出し、コストパフォーマンスの違いを比較しました。なお、電気代の単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安の「31円/kWh」として算出しています。

 

 

消費電力(W)

1日あたりの電気代(8時間使用)

1ヶ月あたりの電気代(1日8時間使用

電気式床暖房

960W

約238円

約7,142円

エアコン

440W

約109円

約3,274円

電気ヒーター

600〜1200W

約149〜298円

約4,464〜8,928円

電気ストーブ

1000W

約248円

約7,440円

※参照:全国家庭電気製品公正取引協議会
※消費電力はパナソニック フリーほっとパナソニック エオリアXシリーズアイリスオーヤマ セラミックファンヒーターアラジン 電気ストーブの値を参照
※実際の電気代は、ご使用環境や設定温度などの諸条件により変動します。記載の数値はあくまで試算による目安としてお考えください。

表から分かるとおり、電気式床暖房は消費電力960Wで、1ヶ月あたりの電気代は約7,142円となり、エアコン(約3,274円)と比べると2倍以上のコストがかかります。一方で、電気ヒーターや電気ストーブ(約4,464〜8,928円)とは同程度か、条件によってはやや高くなる傾向です。

上記のなかで特に電気代が高くなりやすい暖房器具は、電気ヒーターと電気ストーブです。これらは部屋全体を暖めるのには不向きなため、つけっぱなしにすると電気代の負担は増加する恐れがあります。足元から部屋全体を暖めたいなら、電気ストーブより床暖房の方がコストを抑えられるためおすすめです。

なお、自動運転で効率よく室内を暖めるのであれば、エアコンは低コストな選択肢となります。ただし、設定温度を高くしすぎたり強風で使用したりすると、電気代が増加するので注意しましょう。

暖房器具の電気代を種類別に徹底比較!節約につながる選び方とは

床暖房の電気代を節約する方法

床暖房は足元からじんわりと暖まる快適な暖房器具ですが、使い方次第では電気代が高くなることがあります。床暖房の電気代を節約する具体的な方法は、以下のとおりです。

  • 他の暖房器具と併用して使う
  • 短時間なら運転スイッチをつけっぱなしにする
  • ラグやカーペットを敷かない
  • 省エネ機能を活用する
  • 料金プランや電力会社を見直す

ここでは、上記の方法を詳しく解説します。

他の暖房器具と併用して使う

床暖房で部屋全体を暖めようとすると時間がかかり、電気代がかさみやすくなります。そこで有効なのが、他の暖房器具と併用して使う方法です。

例えば、エアコンと床暖房を組み合わせて使用するケースを考えてみましょう。エアコンはスイッチを入れてから短時間で室温を上げられますが、暖かい空気が天井付近にたまりやすく、足元が冷えやすいという特徴があります。一方で、床暖房は床面から徐々に熱を伝えるため、足元をしっかりと暖めることができます。

このように、寒さの度合いによって他の暖房器具も活用しながら目的に合わせて暖房器具を使い分けることで効率的に暖を取ることができ、電気代の節約にもつながります

短時間なら運転スイッチをつけっぱなしにする

床暖房はスイッチのオン・オフを多く切り替えるほど、電気代が高くなりやすい傾向にあります。これは、床暖房が起動時に設定温度まで一気に加熱するため、多くの電力を消費するためです。

30分程度の外出なら、一度切って再起動させるよりも、つけっぱなしにしておく方が電気代を安く抑えられます。特に、温水循環式(ヒートポンプ)の場合、起動時の消費電力が安定運転時の2倍以上になるケースもあります。

外出や帰宅のたびにスイッチを入れたり切ったりするのではなく、「弱モードを利用しながらつけっぱなしにする」という使い方も取り入れてみるとよいでしょう。もちろん長時間外出する際は、床暖房を切った方が電気代を節約できます。

ラグやカーペットを敷かない

床暖房を使用する際、ラグやカーペットは敷かない方が暖房効率を高められます。敷物を使用すると熱源を遮ってしまうため、部屋が暖まるまでに余計な時間と電力がかかってしまいます。

また、床暖房の上に家具を置くことも暖房効率を下げる要因となるため、避けた方がよいでしょう。床暖房で電気代を節約しつつ効率良く部屋を暖めたい場合は、できる限り床面は空けておくことをおすすめします。

省エネ機能を活用する

床暖房の電気代を抑えるためには、本体に搭載されている省エネ機能を上手に活用することが重要です。多くの床暖房には、消費電力を抑えて運転する「省エネモード」や「エコ設定」が備わっており、無駄な電力消費を防ぐことができます。なかには、温度をセンサーで感知し、状況に応じて自動で出力を調整するタイプもあり、一定の温度に達すると出力を抑えることで、長時間使用しても効率的な運転が可能です。

また、暖める範囲を選べる機能であれば、人がいる場所だけを限定して暖めることで、電気代を最小限に抑えられるでしょう。

自宅の床暖房にどのような機能が備わっているかを一度確認し、使用シーンや生活スタイルに合わせて使い分けることが、賢く節約するポイントです。

料金プランや電力会社を見直す

床暖房の電気代を抑えるなら、電力会社の料金プランを見直すことも効果的な方法です。2016年の自由化以降、消費者はライフスタイルに合わせて電力会社を自由に選べるようになりました。

電気式の床暖房は、電力使用量が多くなりやすいため、使用量に応じて割安になるプランを選ぶと節約につながるでしょう。

idemitsuでんきでは、使用量に応じて電気料金がおトクになる「Sプラン」をご用意しているため、電気の使用量が多いご家庭では特に恩恵を受けられます。さらに、車を所有している場合、毎月のガソリン代がおトクになる特典も魅力です。

新電力に切り替えても、送配電設備は従来と同じものが使われるため、供給される電気の品質が変わる心配はありません。

まずは無料シミュレーションで、現在の電気代との違いをぜひチェックしてみてください。

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オール電化住宅におすすめの床暖房は?

オール電化住宅では、エコキュート併用の温水循環式床暖房がおすすめです。エコキュートは電力料金単価の安い深夜時間帯にお湯を沸かして貯湯タンクに蓄えておき、その熱を床暖房に利用できるため、エコキュートを導入することで電気代を抑えられます。

日中の電気代が高い時間帯でも、あらかじめ確保した熱で床暖房を運転できます。ただし、床暖房で熱を使う分、お風呂などで使えるお湯の量は減少する点には注意しましょう。

エコキュートは初期費用が高めですが、長期的に見るとランニングコストを抑えやすく、光熱費の削減につながります。床暖房を頻繁に使用する家庭や、電気代をできるだけ抑えたい場合には、エコキュートと床暖房の併用を検討してみるとよいでしょう。

まとめ

床暖房は、冬場に冷えやすい足元を快適に暖めたい場合におすすめの暖房設備です。床暖房には電気式と温水循環式があり、それぞれ初期費用やランニングコストが異なるため、住まいや使用頻度、ライフスタイルに合った方式を選ぶことが重要です。

また、床暖房は使い方次第で電気代が大きく変わるため、設定温度や他の暖房器具との併用、省エネ機能の活用など、日々の工夫も節約のコツです。オール電化住宅では、エコキュートと温水循環式床暖房を組み合わせることで、割安な深夜電力を活用でき、電気代の節約につながります。

さらに、床暖房の電気代を抑える方法として、電力会社や料金プランの見直しも有効な選択肢です。

idemitsuでんきの「Sプラン」は、電力使用量が多いほど地域の電力会社と比較しておトクになりやすい料金体系のため、床暖房を長時間使うご家庭に特におすすめです。また、オール電化住宅向けの「オール電化プラン」も用意しており、割安な夜間の電気料金を活用できます。さらに、電気代の削減と同時にガソリン代の節約もできる点は、車を利用する家庭にとって大きなメリットといえるでしょう。

電気を切り替えても供給の安定性や品質はこれまでと変わらず、面倒な工事や切り替え費用も不要です。まずはウェブで手軽にできる無料シミュレーションを活用し、現在の電気代がどの程度安くなるのか確認してみてはいかがでしょうか。

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