オール電化は停電しても大丈夫?対策や備えておくべきグッズも詳しく紹介
「オール電化の暮らし、停電したらどうなる?」そんな不安を解消するための対策と備えておくべきグッズを徹底解説します。
オール電化のメリットを活かしつつ、停電時でも安心して過ごせるための工夫や、災害時に役立つアイテムの選び方をわかりやすく紹介します。予期せぬ停電に備えて、日常生活をさらに快適にするための知識を身につけましょう。
オール電化でも停電は大丈夫
オール電化住宅とは、生活設備のすべてを電気エネルギーで稼働させる住宅のことです。2000年頃から普及してきており、近頃では環境への配慮の観点からも注目を集めています。
オール電化への懸念として停電に弱いのではないかという点がありますが、結論としては、オール電化でも停電に十分対応することが可能です。
むしろ、災害時には通常の住宅よりも有利な面もあります。その理由は、災害発生時、電気はガスや水道などの他のライフラインに比べて復旧が早い傾向があり、オール電化住宅は一般住宅よりも早く普段の生活に戻りやすいためです。
また、一般住宅では停電時にガス漏れ警報器や換気扇が停止するため、ガス漏れのリスクが高まります。一方、オール電化住宅ではガスを使用しないため、そういった心配がありません。
このように、オール電化住宅は停電時にも十分対応できますが、生活設備のほとんどを電気に依存していることから、適切な備えや対策を知っておくことも大切です。
本記事では、オール電化で停電が発生した際の対策や、備えておくべき対策グッズをご紹介します。
オール電化のその他の注意点やメリットについては、下記の記事をあわせてご覧ください。
オール電化住宅の注意点は?メリットと電気代をおトクにする方法もご紹介
オール電化で停電した時に行う対応
オール電化住宅では、ガスを使用せず、すべての生活設備が電気に依存していることを理解しておく必要があります。その上で停電時に行うべき対応は、以下の通りです。
- ブレーカーと停電範囲の確認
- 家電のプラグをコンセントから抜く
- 水を貯めておく
- スマホの充電を確保する
- 防災グッズの確認と準備
以下では、それぞれ詳しく解説していきます。
ブレーカーと停電している範囲のチェック
停電が発生した場合、停電の原因がブレーカーの落下だけのケースもあるため、まずはブレーカーをチェックしましょう。複数のブレーカーが落ちている場合は、すべてのブレーカーをオフにしてから、「アンペアブレーカー」「漏電ブレーカー」「安全ブレーカー」の順にオンにしてください。
次に、自宅だけが停電しているのか近隣も停電しているのかを確認しましょう。近所も停電している場合、電気の復旧に時間がかかる可能性があります。オール電化住宅では、電気の復旧見込みを知ることが重要であるため、近隣の状況確認を行う必要があります。周辺地域で停電が発生している場合は、以下の対応を取ることをおすすめします。
コンセントから家電のプラグを抜いておく
停電を確認したら、まずは家電のプラグをコンセントから抜きましょう。これは、停電が復旧した際に過電流や過電圧がかかることを防ぎ、家電の故障や発熱による火災のリスクを減らすためです。
特に、パソコンや周辺機器など、消費電力が小さい機器は故障しやすいため注意が必要です。また、ドライヤーやアイロンなどの熱を発生させる機器の使用中に停電した場合、復旧時に発熱して火災の原因となる可能性があります。そのため、これらの機器のプラグは必ず抜いておきましょう。
水を貯めておく
停電により水道が使えなくなることがあるため、水道が利用できるうちに浴槽やバケツに水を貯めておくことも重要です。特に高層のマンションでは、電動ポンプで水道水を供給していることが多く、停電により水道が使えなくなるリスクが高いです。
オール電化住宅ではエコキュートのタンクに水を貯められますが、飲料水としては使用できない機種も多いです。エコキュートのお湯は、高温に加熱された後、長時間タンクに貯められており、この過程で水道水から取り込まれた水は、加熱中にカルキ(塩素)が抜けてしまいます。カルキが抜けた水は、水道法で定められた水質基準を満たさない可能性があります。
そのため、貯めた水道水は飲み水として利用し、エコキュートのお湯は入浴や洗い物などに使用すると良いでしょう。貯めてある水の量の確認とあわせて、用途別に水の種類を分けておくこともおすすめです。
スマホの充電を確保しておく
停電や災害の際は、スマートフォンが情報収集の重要な手段となるため、なるべく充電を確保しておくことが大切です。例えば、省電力モードへの切り替えや、ディスプレイを暗めに設定することで、バッテリーの消費を抑えることができます。
停電が長期化することも視野に入れ、情報収集と家族や知人との連絡といった必要最小限の使用に留めることをおすすめします。また、携帯ラジオがある場合は、スマートフォンではなくラジオを使って、停電や災害に関する情報を取集すると良いでしょう。
防災グッズの確認と準備
停電時には室内の照明が使えなくなるため、防災グッズや飲料水、保存食を確認し、手の届く範囲に置いておくことも大切です。特にオール電化ではガスが使えないため、カセットコンロとガスボンベの準備が必須です。
スマートフォンの充電は維持しておくことが望ましいため、照明が必要な際はスマートフォンのライトではなく懐中電灯を使うようにしましょう。また、予備の電池やバッテリーも近くに用意しておくと安心です。
オール電化の停電対策グッズ
オール電化で停電した場合にはさまざまな対応策がありますが、停電や災害時により安全かつ安心して対応するためには、停電対策グッズの備えも欠かせません。
オール電化で用意しておきたい停電対策グッズは、以下の通りです。
- カセットコンロ・ガスボンベ
- 懐中電灯
- 予備のバッテリー
- 石油ストーブ
ここでは、上記のグッズの用途や必要性について解説します。
カセットコンロ・ガスボンベ
オール電化住宅では、停電時にIHクッキングヒーターが使用できなくなるため、カセットコンロとガスボンベは用意しておくべきです。カセットコンロがあれば、温かい食事を用意することや、水を煮沸して非常用の飲料水を確保することができます。
ただし、停電時には換気扇が使用できないため、カセットコンロを使用する際は窓を開けるなどして換気に注意しましょう。また、使用しない時はガスボンベを外し、安全に保管することが重要です。
懐中電灯
停電時には室内照明が点かないため、懐中電灯が重要な光源となります。夜間にトイレに行く時やカセットコンロで調理する時、必要なものを取りに行く時などに使用します。
家族1人につき最低でも1つの懐中電灯と、予備の電池をいくつか用意しておくと良いでしょう。通常の懐中電灯の連続点灯時間は約5~10時間ですが、LEDの懐中電灯は電池持ちも良く明るいためおすすめです。
予備のバッテリー
停電が長期化することも考慮し、スマートフォンの充電用にモバイルバッテリーを用意しておくことが望ましいです。また、ポータブル電源であれば大容量で安心感があり、他の家電や複数の電子機器にも電源を供給できます。
さらに、ソーラーパネルと蓄電池を組み合わせることで、長期停電時にもオール電化環境を維持できますが、導入コストが高いことが難点ともいえます。一方、EV(電気自動車)を所有している方は、V2H(Vehicle to Home)を導入することで家庭用蓄電池として使用でき、停電時の電力を確保できます。
石油ストーブ
オール電化住宅では、ガスを使用できないことから、暖を取る手段が限られてしまいます。そのため、石油ストーブと灯油を用意しておくと安心です。特に冬場の災害時は、体が冷えると免疫が低下し、肺炎や感染症のリスクが高まります。
灯油を使用する石油ストーブは、電気を使えない状況でも十分な熱力があり、機種によってはお湯を沸かすなど他の用途にも利用できます。また、石油ストーブより火力は劣りますが、カセットガスを使うカセットストーブは小型なため、小さい部屋での使用に向いています。
オール電化ならidemitsuでんきがおすすめ
オール電化住宅は電気に依存している特性上、停電時に不便なのではないかと思われがちですが、適切な対策と備えがあれば十分に対応可能です。むしろ、災害時には電気は比較的早く復旧するため、オール電化の方が有利な場合もあります。
オール電化で停電が発生した際は、まず停電範囲を確認し、家電のプラグをコンセントから抜いておきましょう。また、水道が使えるうちに水を貯め、防災グッズを手に届く範囲に準備し、スマホの充電を確保することも忘れずに行いましょう。オール電化ではガスが使えないため、カセットコンロやガスボンベ、石油ストーブを災害・停電に備えて用意しておくと安心です。
停電発生時だけでなく、日常生活でもオール電化の特性を理解し、効率的に活用することで、そのメリットを最大限に引き出すことができます。
オール電化住宅に住んでいる、または検討している方は、オール電化のメリット・デメリットを把握した上で、最適な電力プランを選択することで、より快適でおトクな暮らしを実現できます。
電力プランの見直しの際には、idemitsuでんきの「オール電化プラン」がおすすめです。このプランは、オール電化住宅の特性やライフスタイルに合った内容となっています。
なお、電力会社を乗り換えても電気の品質や送電方法に変わりはないため、idemitsuでんきに切り替えたからといって停電リスクが高まることはありません。
安心でお得なオール電化生活を送りたい方は、ぜひidemitsuでんきの「オール電化プラン」の導入を検討してみてください。