電気代が高い家電ランキング12選!1番電気代がかかる家電はどれ?

家電の電気代は、使用方法やライフスタイルによって大きく異なります。効率的に節約するためには、電気代が高くなりやすい家電から対策を始めることが効果的です。

本記事では、電気代が高い家電をご紹介し、消費電力量のデータをもとに詳しく解説します。また、家電ごとの節電方法もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

電気代が高い家電ランキング12選

2023年最新の「家庭における電気の使用割合」を見ると、夏冬を通してエアコンがもっとも多く電力を消費していることがわかります。そのほか、冷蔵庫や照明、給湯設備なども、電力消費が多い家電として挙げられます。

 

出典:夏季の省エネ節電メニュー|経済産業省 資源エネルギー庁冬季の 省エネ 節電 メニュー |経済産業省 資源エネルギー庁

では、特に電気代がかかりやすい家電にはどのようなものがあるのでしょうか。

ここからは、私たちの身の回りで使用する家電の中から、電気代が高いものをランキング形式でご紹介していきます。電力量料金単価目安を「1kWhあたり31円」として、年間消費電力量をもとに算出した電気代の目安もあわせて解説します。

なお、ランキングは一般的な傾向をもとに作成しており、家庭ごとに電気代のかかりやすい家電は異なります。

1位 エアコン

夏冬を問わず、電気代が特にかかりやすい家電といえばエアコンです。近年の猛暑により、夏場は冷房を長時間使用するケースが増加、冬場も暖房として活用されるため、年間を通して電気代に占める割合が高い家電といえます。

以下では、エアコンの電気代の目安と節電方法をご紹介します。

電気代の目安

エアコンの年間の電気代は、一般的に1万~3万円程度です。部屋の広さに適したエアコンを選ぶことが節電のポイントであり、設定温度も電気代に大きく影響します。

例えば、パナソニック製のエアコンをもとにした電気代の目安は、以下のとおりです。

メーカー

機種 適用畳数 年間の電気代の目安
パナソニック CS-X225D 6畳 約16,000円
CS-X255D 8畳 約18,300円
CS-X285D 10畳 約20,100円
CS-X365D 12畳 約27,900円
CS-X405D 14畳 約31,900円
CS-X405D2 14畳 約28,800円

出典:省エネ型製品情報サイト

エアコンをつける時期は限定されますが、長時間つけっぱなしの状態になることも多いです。また、夏や冬などエアコンを使用する季節は、電気代が高くなりやすいです。

節電方法

エアコンの節電で重要なことは、冷やしすぎや暖めすぎに注意することです。例えば、夏場のエアコン設定温度を26度から28度に上げるだけで、約5.4%の節電効果が期待できます。

冬場は室温が20度前後になるよう設定し、あたたかい服装をして体感温度を調整することもおすすめです。

また、エアコンは定期的にフィルター掃除を行うことで効率的な運転が可能になり、節電効果が高まります。さらに、夏場はカーテンやすだれで遮光し、冬場にはサーキュレーターや扇風機で暖気を循環させると、より電気代を抑えられます。

2位 洗濯乾燥機

日常生活に欠かせない洗濯乾燥機は、洗濯だけでなく乾燥時にも多くの電力を消費するため、電気代が高くなりやすい家電の一つです。

洗濯乾燥機の電気代の目安と節電方法をご紹介します。

電気代の目安

パナソニック製の洗濯乾燥機を例に、電気代の目安を下表にまとめました。

メーカー 機種 タイプ 1回あたりの電気代 年間の電気代の目安(1回/日)
パナソニック NA-LX125CL ドラム式
ヒートポンプ
約30円 約10,950円
NA-VG2700L ドラム式洗濯乾燥機 約62円 約22,630円
NA-FW10K2 縦型
ヒーター式
約71円 約25,915円

出典:https://jpn.faq.panasonic.com/app/answers/detail/a_id/26941/hb_cd/

洗濯の回数を減らすことで電気代を抑えられますが、汚れた衣類を放置すると汚れが取れにくくなることもあるため、適切なタイミングで洗濯を行うことが大切です。

節電方法

洗濯の際は、洗濯機の容量に対して8割以上を目安にまとめ洗いすることで、効率が上がり、電気代を抑えられます。

特に、乾燥機は電気代がかかるため、天日干しや室内干しを活用しながら電気代を節約しましょう。

3位 食器洗い乾燥機

食器洗い乾燥機は便利な家電ですが、食事のたびに使用するため、使用頻度が高くなりがちです。

ここでは、食器洗い乾燥機にかかるコストと節約のポイントについて解説します。

電気代の目安

パナソニック製の食器洗い乾燥機を例に、コスト目安を下表にまとめました。

メーカー 機種 タイプ 1回あたりのコスト※ 年間コストの目安(2回/日)
パナソニック NP-TCR5 水切りかごサイズ 約24.2円 約17,700円
NP-TML1 パーソナルタイプ 約9.5円 約6,940円

出典:概要 食器洗い乾燥機 NP-TCR5手洗いVS食洗機 節約シミュレーション ※コスト:洗剤、電気代、水道代にかかる費用

食器洗い乾燥機は機種やタイプによってかかるコストが異なりますが、「エコモード」がある場合は、活用して節約することがおすすめです。

節電方法

電力消費が多い乾燥機能は、使用頻度を減らすことで節電効果が期待できます。

また、省エネタイプの機種を選び、エコモードを積極的に活用すると良いでしょう。さらに、食器をまとめて洗うことで使用回数を減らし、電気代を抑える工夫をすることがポイントです。

4位 冷蔵庫

生活に欠かせない冷蔵庫は、常時運転する家電であるため、電気代がかさみやすい傾向にあります。電気代の節約には、省エネ性能が高いモデルを選ぶことをおすすめします。

ここでは、冷蔵庫の電気代の目安と節電方法をご紹介します。

電気代の目安

AQUA製とシャープ製の冷蔵庫を例に、電気代の目安を下表にまとめました。

メーカー 機種 容量 年間の電気代の目安
AQUA AQR-20E4(K) 201L 約6,970円
AQR-17RBK(DS) 170L 約6,670円
AQR-J14R(S) 137L 約7,780円
シャープ SJ-PT32P-W 317L 約8,510円
SJ-BD23P-W 230L 約7,640円
SJ-GD15P-W 152L 約7,160円

出典:省エネ型製品情報サイト

上表の通り、容量が小さい冷蔵庫が必ずしも電気代を抑えられるとは限りません。冷蔵庫は常時稼働しているため、節電の工夫が必要です。

節電方法

冷蔵庫の電気代を節約するためには、冬場に設定温度を「強」から「中」程度に調節し、冷やしすぎを防ぐと効果的です。また、冷蔵庫の扉を開け閉めする回数を減らし、食品を詰め込みすぎないように心がけましょう。

また、冷蔵庫を設置する際は、壁との間に十分な隙間を確保し、空気が循環しやすい環境を整えることが望ましいです。

5位 照明

部屋の明るさに欠かせない照明ですが、意外にも電気代を消費している家電です。一つの照明器具が消費する電力量は少ないものの、部屋数が多い家庭では、トータルの電気代が高くなることもあります。

照明の電気代の目安と節電方法を確認していきましょう。

電気代の目安

照明の年間電気代の目安は、以下の通りです。

メーカー 機種 特徴 年間の電気代の目安
アイリスオーヤマ CEA-A08DLP-S ~8畳 約1,950円
CEA-A12DLP-N ~12畳 約2,460円
東芝 NLEH10044B-LC ~10畳 約2,130円
NLEH14044B-LC ~14畳 約2,650円

出典:省エネ型製品情報サイト

表の数値は、あくまでも1灯あたりの年間の電気代の目安です。部屋ごとに照明を設置している場合、灯数が増えるほど電気代も高くなるため、使用状況に応じた工夫が必要です。

節電方法

照明の節電には、こまめな消灯を心がけることが重要です。特に日中や部屋を使用していない時に電気を消し忘れると無駄な電気代が発生します。

また、リビングや寝室の照明を少し暗めの設定に変更することで、電気代を削減できるため、明るさ調節が可能な照明を利用することもおすすめです。

6位 テレビ

テレビも使い方次第で電気代が高くなりやすい家電ですが、少しの工夫で電気代を抑えることが可能です。

テレビの電気代の目安と節電方法を見ていきましょう。

電気代の目安

シャープ製のテレビを例に、電気代の目安を下表にまとめました。

メーカー 機種 サイズ 年間の電気代の目安
シャープ 4T-C43GJ1 43V型 約2,890円
4T-C50GJ1 50V型 約3,210円
4T-C65GJ1 65V型 約4,100円
4T-C75GL1 75V型 約5,590円

出典:省エネ型製品情報サイト

画面サイズが大きいほど電力消費量も多くなるため、部屋の広さや視聴スタイルにあったサイズのテレビを選ぶことが大切です。

節電方法

テレビの節電方法としては、まず画面の明るさを下げることが挙げられます。省エネモードに設定し、画面の輝度を下げることで、快適さを損なわずに節電できます。

また、テレビの画面にほこりが溜まると映像が見えにくくなり、明るさを無駄に上げる要因となるため、定期的な掃除も忘れずに行いましょう。また、視聴していない時は、こまめに電源を切ることやコンセントを抜き待機電力を無くすことで、無駄な電力消費を抑えられます。

7位 給湯器(エコキュート)

オール電化住宅で利用されることが多いエコキュートは、ヒートポンプ技術を活用して効率的にお湯を沸かすことができる一方で、消費電力が高めという特徴があります。特に冬場は温水使用量が増えるため、電気代に占める割合が大きくなりやすいです。

電気代の目安

以下は、パナソニック製の給湯器における電気代の目安です。

メーカー 機種 容量 消費電力量 年間の電気代の目安
パナソニック HE-YU37LQV 370L 1,389kWh 約31,900円
HE-YU46LQV 460L 1,389kWh 約31,900円
HE-F37LQES 370L 1,948kWh 約39,000円
HE-F46LQES 460L 1,948kWh 約39,000円

出典:省エネ型製品情報サイト

給湯器は、容量が大きいほど消費電力が多いというわけではなく、同じ容量でも機種によって消費電力量が異なるため、電気代に違いが出る場合があります。

節電方法

給湯器の節電には、使用しないときに休止設定をすることや電源を切ることが効果的です。貯湯タンク内の水温が下がると、自動的に再加熱されるため、不要な消費電力を抑えるためにも電源オフを心がけましょう。また、設定温度が高すぎると電気代がかさむ原因になるため、適切な温度に調整することが重要です。

さらに、お湯の使用量を減らす工夫も節電に役立ちます。例えば、浴槽の水量や節水効果のあるシャワーヘッドを使用するなど工夫することで入浴中の節水をこころがけると良いでしょう。

8位 電気ポット

キッチンで日常的に使われる電気は、コンセントに差しっぱなしになっていることが多いですが、節電のポイントは「こまめに電源を切る」ことです。

ここでは、電気ポットの電気代の目安と節電方法をご紹介します。

電気代の目安

タイガー製の電気ポットを例に、電気代の目安を下表にまとめました。

メーカー 機種 サイズ 年間の電気代の目安※
タイガー PIM-G220 2.2L 約6,850円
PIM-G300 3L 約7,900円
PIG-H300 3L 約6,200円

出典:蒸気レスVE電気まほうびん PIG-H300 -タイガー魔法瓶蒸気レスVE電気まほうびん PIM-G220/G300 ※電力料金目安単価31円/kWh(税込)で計算

電気ポット1台にかかる年間の電気代の目安は、約6,200円~7,900円です。例えば、最新型の「PIG-H300」には断熱構造が採用されており、従来型に比べて電気代を抑えられます。

節電方法

電気ポットの節電には、使わないときに電源を切ることが効果的です。保温し続けると常にヒーターが稼働するため、必要なときだけ再加熱する方が電力の節約につながります。

また、保温を続ける場合でも、保温温度を控えめに設定することで、電気代を削減できます。少量のお湯であれば、電気ポットではなく電子レンジで加熱する方が、トータルの電気代を抑えられます。

9位 炊飯器

炊飯器の保温機能を長時間使用すると、意外に電気代が高くなることがあります。

ここでは、炊飯器の電気代の目安と節電方法を詳しく解説します。

電気代の目安

アイリスオーヤマの炊飯器を例に、電気代の目安を下表にまとめました。

メーカー 機種 大きさ 年間の電気代の目安
アイリスオーヤマ SHK-NR110-HA 5.5合 約1,890円
SHK-LS110-B 5.5合 約2,110円
KRC-ICA50-B 5.5合 約2,510円
RC-PD10-B 10合 約3,760円

出典:省エネ型製品情報サイト

10号炊きのような大容量の炊飯器は、一般的に電気代が高くなる傾向があります。

節電方法

炊飯器の節電方法としてもっとも効果的なのは、保温時間をできるだけ短くすることです。4時間以上保温する場合は、炊きたてご飯を一旦冷蔵や冷凍保存し、電子レンジで温め直した方が電気代を抑えられます。また、7時間以上保温する場合は、1回分ずつ炊き直す方が経済的です。

さらに、一度に多めに炊いて冷凍保存し、必要な時に小分けして温める方法もおすすめです。保温機能を使わずに済むため、電気代の節約につながります。

10位 ドライヤー

ドライヤーは1回の使用時間は短いものの、毎日使用する家電のため、年間で考えると意外に電気代がかかります。

以下では、ドライヤーの電気代の目安と節電の工夫をご紹介します。

電気代の目安

ドライヤー1台にかかる年間の電気代の目安は、強風で使用する場合で約3,400円です。

メーカー 機種 消費電力 年間の電気代の目安
パナソニック EH-NA0J 1,200W 約3,400円

出典:比較表 | ヘアケア(ドライヤー・ヘアアイロン) | Panasonic

ただし、電気代はドライヤーの種類や使用頻度、時間によっても異なり大きく異なります。

節電方法

ドライヤーの使用時間を短縮するためには、使用前にタオルで髪の水分をしっかりとふき取ってから使用することがポイントです。

また、ドライヤーは周囲の空気を取り込み、温風として放出する仕組みであるため、湿度が高い場所で使用すると髪が乾きにくくなります。そのため、リビングや洗面所など湿度の低い場所で使用することで、効率よく髪を乾かせます。

温風の方が冷風より電気代がかかるため、温風をメインに使いながら途中で冷風に切り替えることで、消費電力を抑えられます。これらの工夫を取り入れることで、無理なく節電ができるでしょう。

11位 電子レンジ

電子レンジは火を使わず簡単に調理できることから、つい使用頻度が増えてしまう家電です。しかし、電子レンジでの加熱にはヒーターを利用するため、電力消費量が多くなりやすい点には注意が必要です。

ここでは、電子レンジの電気代の目安と節電方法についてご紹介します。

電気代の目安

以下は、シャープ製の電子レンジを例にした電気代の目安です。

メーカー 機種 容量 年間の電気代の目安
シャープ AX-N1B 30L 約1,980円
RE-TS171 17L 約1,620円
RE-WF233 23L 約1,980円

出典:省エネ型製品情報サイト

電子レンジは、容量が異なっても、電気代にはそれほど大きな差はありません。

節電方法

電子レンジが汚れていると加熱効果が低下するため、定期的に掃除を行うことがポイントです。また、使用している電子レンジが古い場合は、熱効率の良い最新機種に買い替えることも検討すると良いでしょう。

さらに、冷凍食品を加熱する際には、自然解凍してから電子レンジを使うことで、消費電力を抑えられます。

12位 アイロン

アイロンは、使用頻度はそれほど高くない家電ですが、ヒーターで発熱するため消費電力が大きいという特徴があります。

ここでは、アイロンの電気代の目安と節電方法をご紹介します。

電気代の目安

パナソニック製のアイロンを例に、電気代の目安を下表にまとめました。

メーカー 機種 種類 年間の電気代の目安※
パナソニック NI-A66 ドライアイロン 約1,650円
NI-S55 スチームアイロン 約2,360円

出典:詳細情報 自動アイロン(ドライアイロン) NI-A66 | アイロン・衣類スチーマー | Panasonic詳細情報 スチームアイロン NI-S55 | アイロン・衣類スチーマー | Panasonic

※使用頻度:1日10分~15分想定。電力料金目安単価31円/kWh(税込)で計算

アイロンの電気代は、種類や搭載されている機能によって異なります。例えば、スチーム機能付きのアイロンは、ハンガーにかけたままシワを伸ばせるため便利ですが、その分電力消費量も大きくなります。

節電方法

アイロンを効率的に使うためには、一度の使用で多くの衣類をまとめて仕上げることがおすすめです。アイロンは、冷えた状態から温度を上げる際に多くの電力を消費するため、こまめに使用するよりも、まとめて使用した方が節電につながります。

また、ポリウレタンのように低温でアイロンがけができる素材を優先するなど順序を工夫することで、電力消費量を抑えられます。さらに、シワになりにくい衣類を選ぶことで、アイロンを使う頻度自体を減らすことも効果的です。

家電以外での電気代の削減策も検討しよう

家電を節電するためには、こまめな電源オフや省エネモードの活用、一度にまとめて使用するなど、習慣的な節電対策が効果的です。

しかし、このような習慣的な節電を実践することが面倒に感じたり、思ったほど電気代の削減につながらなかったりするケースもあります。そのような場合には、電力会社を見直すことも一つの方法です。

idemitsuでんきでは、地域の電力会社より割安な電力プランを提供しており、電気代を無理なく削減することが可能です。無理なく電気代を減らしたい方は、この機会にidemitsuでんきへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。

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