3人家族の電気代平均はいくら?最新データと節約ポイントを紹介

電気代は、家計を圧迫する大きな出費の一つです。とくに3人家族の場合、家電の使用量も多くなりがちなので、電気代の平均額が気になるところでしょう。
効率的に節電するためには、平均的な電気代の目安を把握し、季節ごとの変動など高くなる要因を理解することが大切です。
本記事では、3人家族の電気代について、平均金額や高くなる理由、効果的な節電方法について解説します。
3人家族の電気代の平均は?
総務省統計局「家計調査」の最新データによると、3人家族の1カ月あたりの電気代平均額は約12,651円です。2024年の調査では、2人世帯(約10,878円)より約1,800円高く、4人世帯(約12,805円)よりやや低い水準となっています。
年間では、3人家族の電気代は約15万円以上です。なお、この平均額には、オール電化の家庭やガス併用の家庭など、さまざまケースが含まれています。
近年の電気代は上昇傾向にあり、2019年頃は3人家族の月間電気代は1万円強でしたが、エネルギー価格の高騰により、2022年には約12,500円に急上昇しています。2024年も約11,000〜12,000円台で推移しています。
オール電化住宅の平均電気代は?世帯別・季節別の電気代と、電気代を抑える方法
季節別・月別にみる3人家族の電気代平均額
3人家族の電気代は、季節によって大きく変動します。春や秋は冷暖房の使用が少ないため比較的安くなりますが、冬と夏は冷暖房の使用が増えるため電気代が高くなります。
2024年度実績では冬季(1〜3月)の電気代が月1万2千〜1万4千円台となります。冬季は暖房のフル稼働や日照時間の短さによる照明の使用時間増加により、年間を通してもっとも高額になる傾向があります。
夏季(7〜9月)も月1万〜1万4千円台と電気代が上昇しています。夏の電気代が高くなる要因としては、エアコンの稼働時間が長いことや外気温と室温の差が大きく冷房に多くの電力を要することが挙げられます。
ただし、2024年の電気代には、政府からの電気料金への支援金が含まれている可能性があり、本来の電気料金とは異なることに注意しましょう。
3人家族の電気代が高くなる理由は?
ここまで、3人家族の電気代の平均額について紹介しました。それでは、3人家族において電気代が高くなる原因を紹介します。
3人家族の電気代が高くなる主な理由は、以下の通りです。
- 住居の専有面積が広い
- 家族の生活空間が分散しやすい
- 家電製品の使用頻度が高い
- 家電の老朽化
ここでは、それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
住居の専有面積が広い
家族が増えると、一般的に広い住居に住むことが多くなります。その結果、部屋数や面積が増え、照明や空調の使用が増えるため、電気の消費量も大きくなります。
特に、戸建て住宅の場合はマンションと比べて気密性や断熱性が低いことがあり、冷暖房の効率が下がりやすい点も電気代が高くなる一因です。
家族の生活空間が分散しやすい
家族3人それぞれが別々の部屋で過ごす時間が多くなると、各部屋で照明・エアコン・テレビなどを個別に使うことになり電力消費が増えます。例えば、リビングで親が過ごし、子どもは自室で過ごすなど、同じ時間帯に複数の部屋で電気を使うことで消費電力が増加します。
また、家族の生活リズムが異なると、無駄な電気使用が発生しやすく、結果的に電気代の上昇につながります。
日頃より、以下のような電気を浪費する習慣がないか確認してみましょう。
- 人のいない部屋の照明がつけっぱなし
- 使っていないテレビやゲーム機の電源がつけっぱなし
- エアコンの設定温度を必要以上に高く(または低く)する
- 扇風機やファンヒーターを消し忘れる
家電製品の使用頻度が高い
家族が多いと、炊事・洗濯・掃除の頻度が増え、家電の使用回数も自然と多くなります。例えば、洗濯機や電子レンジ、炊飯器の使用回数が増えるほか、冷蔵庫の開閉回数が増えることで消費電力が高くなる傾向があります。
また、子どもがいる家庭では、勉強や娯楽でパソコンやタブレット、ゲーム機などの電子機器を使用する機会も多く、電気代がかさみやすくなります。
家電の老朽化
長年使い続けた家電は、最新の省エネモデルと比べて消費電力が高くなる傾向があります。特に、エアコン・冷蔵庫・洗濯機などの大型家電は、技術の進歩により省エネ性能が向上しているため、10年以上前の古い製品を使い続けると電気代が高くつくことがあります。
そのため、電気代を抑えるためには、省エネ性能の高い製品に買い替えるのが望ましいでしょう。
3人家族で節電に取り組むポイント
電気代が高くなりやすい3人家族の暮らしですが、工夫することで電気代を抑えることが可能です。3人家族で節電に取り組む際のポイントは、以下の通りです。
- 生活空間をなるべく家族で共有する
- 待機電力をカットする
- エアコンの使い方を工夫する
- 冷蔵庫の使い方を工夫する
- 照明をLED電球に交換する
- 古い家電は省エネ家電に買い替え
- 電力会社・料金プランを見直す
それぞれの具体的な方法を詳しく見ていきましょう。
生活空間をなるべく家族で共有する
家族が別々の部屋で過ごす時間を減らし、できるだけ一つの空間に集まる習慣をつけることで、照明やエアコンの使用を最小限に抑えられます。
例えば、夏や冬はリビングで家族全員が過ごす時間を増やすことで、空調の効率を高められます。また、「お風呂は続けて入る」「使っていない部屋の電気をこまめに消す」といった小さな習慣を意識するだけでも、電気代の節約につながります。
待機電力をカットする
家庭内の電力消費のうち、待機電力が占める割合は約6%に達するといわれています。そのため、使っていない家電はコンセントからプラグを抜くか、スイッチ付きの節電タップを利用することで、待機電力を削減できます。
特に、テレビやパソコン周辺機器、電子レンジなどは、主電源を切っていても待機電力を消費するため、長時間使用しない場合は完全にオフにすることが効果的です。
エアコンの使い方を工夫する
電気代の大半を占めるエアコンは、設定温度と使い方次第で電力消費を大幅に削減できます。環境省が推奨する室内温度は、夏は28℃、冬は20℃です。冷房時に設定温度を1℃上げると約13%、暖房時に1℃下げると約10%の節電効果があるとされています。
さらに、扇風機やサーキュレーターを併用して空気を循環させると、部屋全体の温度を均一にし、快適な室温を維持できます。
また、エアコンの定期的なフィルター清掃や、室外機周りを整理(物を置かない)することで、冷暖房効率を向上させることが可能です。直射日光を防ぐために、すだれや遮光カーテンを活用するのも効果的です。
冷蔵庫の使い方を工夫する
冷蔵庫は24時間稼働しているため、少しの工夫が節電につながります。冷蔵庫の節電方法として、以下のようなものが挙げられます。
- 熱いものは冷ましてから入れる
- 庫内設定温度は「強」より「中~弱」程度にする
- 「節電機能」や「エコモード」がある場合は活用する
- 冷蔵庫内に詰め込み過ぎず、冷気の通り道を確保する
- 開け閉めの回数や開放時間もなるべく減らし、冷気を逃がさない
また、冷蔵庫本体は壁から適度に離して設置すると、放熱効率が上がり、消費電力を抑えることができます。古い冷蔵庫を最新の省エネモデルに買い替えることも、電気代削減に有効です。
照明をLED電球に交換する
照明の省エネ対策としてもっとも効果的なのが、蛍光灯や白熱電球をLED電球に交換することです。LED電球は、購入コストは高めですが、消費電力が白熱灯の約4分の1となっており、長寿命であるため長期的にはコスト削減につながります。
その他にも、「不要な照明は消す」「日中は自然光を活かす」といった習慣を身につけることで、さらに節電効果を高めることができます。
古い家電は省エネ家電に買い替え
10年以上使っている家電は、最新の省エネモデルと比較すると、消費電力が大幅に高くなることがあります。
特に、エアコン・冷蔵庫・洗濯機は技術の進化により、省エネ性能が向上しているため、10年以上使用している場合は買い替えを検討すると良いでしょう。
電力会社・料金プランを見直す
電力自由化により、電力会社を自由に選べるようになりました。そのため、すぐにでも電気代を抑えたい方は、より安いプランへの切り替えを検討すると良いでしょう。
idemitsuでんきでは、電気の使用量に応じて電気料金単価が安くなるプランを提供しています。また、オール電化プランや、マイカーの燃料代がおトクになるサービスもあり、オール電化住宅にお住まいの家庭や車を所有している家庭にとっても魅力的な選択肢となります。
3人家族の電気代を節約するにはidemitsuでんきで電気代を見直そう
3人家族の平均電気代は月額12,811円(年間約15.4万円)です。その要因として、家電の使用頻度の増加や、生活空間の分散による電力消費の非効率が挙げられます。
エアコンや冷蔵庫の使い方を工夫し、待機電力の削減やLED照明の活用などを意識して実践することで、大きな節電効果が期待できます。
もし、日々の節電対策を徹底するのが負担に感じる場合は、電力会社や料金プランを見直し、電気料金の安いプランへ切り替えることもおすすめです。
idemitsuでんきでは、電気の使用量に応じて電力料金単価が安くなるプラン、オール電化住宅向けのプランの2種類を提供しています。
電気代を抑えたい方は、まずはidemitsuでんきの「料金シミュレーション」を活用し、電気料金がどのくらい安くなるかを確認してみてください。