太陽光発電を家庭で導入するメリットを簡単解説!

昨今の電気代の上昇や環境への関心の高まりを背景に、ご家庭で電気を自給できる「太陽光発電」に注目が集まっています。

太陽光発電には、経済面、生活面、そして環境・社会面の3つの大きなメリットがあります。

 

経済面のメリット ・電気の購入量を抑えられる
・余剰電力を売電して収入を得られる
・国や自治体の補助金を活用できる
生活面のメリット ・住宅の断熱効果が高まる
・停電時も電気を使える
・電気自動車との相性が良い
環境・社会面のメリット ・クリーンエネルギーを活用することでCO2排出削減に貢献できる

 

この記事では、それぞれの観点から、太陽光発電を導入するメリットをわかりやすくご紹介します。

【経済面】太陽光発電を設置するメリット

ご家庭に太陽光発電を設置する最大の魅力は、長期的な経済効果です。初期投資は必要ですが、光熱費の削減や売電収入により、設置費用を回収できる可能性があります。

経済面で太陽光発電を設置するメリットは、以下の通りです。

  • 電気の購入量を抑えられる
  • 余剰電力を売電して収入を得られる
  • 補助金を利用できる

ここでは、上記のメリットについて詳しく解説します。

電気の購入量が抑えられる

太陽光発電は、家庭で使う電気を自分で作り出すことができるため、電力会社から購入する電力を減らせます。これにより毎月の電気代の負担が軽くなり、節約効果が期待できます。

特に、電気使用量の多い昼間の時間帯に自家発電を活用することで、電気料金の高い時間帯の電力購入を削減できるでしょう。

自家発電した電力を売却できる

太陽光発電で作った電気のうち、使いきれなかった余剰電力は電力会社に買い取ってもらうことが可能です。例えば、「FIT制度」と呼ばれる再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用した場合、以下のような収入が期待できます。

FIT制度は、一定の価格で10年間電気を売ることが保証されており、安定した収入源となります。2025年度後半~2026年度の電力の買取価格は、住宅用(10kW未満)の場合、導入から4年目までは24円/kWh、5年目~10年目までは8.3円/kWhに設定されています。

例えば、5kWの太陽光パネルを設置し年間4,500kWhの電力を売却すると、2025年の買取単価では、導入4年目までであれば年間108,000円の売電収入が得られます。

 

  導入から1~4年目の場合 導入から5~10年目の場合
売却単価 24円/kW 8.3円/kW
売却する電力量 4,500kWh 4,500kWh
年間の売上額 108,000円 37,350円
月間の売上額 9,000円 3,113円

 

この売却収入を初期費用の返済に充てることで、返済負担を軽減できます。ただし、FIT制度の買取価格は5年目以降に大幅に下がります。

また、10年間の買取期間が終わった「卒FIT」後は自身で売電先の電力会社を探す必要があります。例えば、idemitsuでんきの卒FITの買取サービスでは、自宅の電気契約と余剰電力の買取契約をセットで契約することで買取価格が通常買取価格から+2円/kWhになります。おトクな電気料金と、より大きな売電収入を目指す方におすすめな電力会社です。

 

電気契約とセットで買取価格がアップ!

補助金を利用できる

太陽光発電の導入には初期費用がかかりますが、各自治体が設けている補助金を利用することで費用負担を減らすことが可能です。全国の自治体で独自の補助金が用意されており、積極的に太陽光発電の普及を推進しています。

例えば、東京都では新築住宅に太陽光発電を設置する際、1kWあたり10万~12万円、最大36万円の補助金が支給されます。また、千代田区では、上限を125万円として、対象経費の20%の補助金が受給可能です。

仮に5kWの太陽光パネルを設置し、初期費用が143万円かかった場合、東京都の補助金36万円と千代田区の28万6,000円を利用すると、実質負担は78万4,000円です。

さらに、自家発電による10年間の電力収入が66万6,000円ほど見込めることから、卒FIT後の電力売却を利用すれば11~13年ほどで初期費用を回収できます。ただし、補助金の内容や金額は地域によって異なるため、導入前に必ず自治体に確認することをおすすめします。

「卒FIT」については、下記をあわせてご覧ください。

卒FITとは?FIT制度の概要から卒FIT後の対応策まで解説

【生活面】太陽光発電を設置するメリット

太陽光発電は経済面だけでなく、毎日の暮らしの快適さにも大きな効果があります。生活面で太陽光発電を設置するメリットは、以下の通りです。

  • 遮熱効果が高まる
  • 停電時も電気を使える
  • 電気自動車(EV)の充電が可能

ここでは、上記のメリットについて詳しく解説します。

遮熱効果が高まる

太陽光発電パネルを屋根に設置すると、直射日光を遮る役割を果たすため、住宅の遮熱効果が高まります。特に戸建て住宅では、夏場は屋根からの熱が伝わって室内温度が上昇しやすいですが、太陽光パネルで屋根を覆うことで熱の侵入を防ぎ、室内の温度上昇を抑えることが可能です。

反対に冬は、日中にたまった暖かい空気を外へ逃さず保温効果を高めるため、冷暖房の効率もアップします。これにより、季節を問わず快適な住環境を整えられ、結果的にエアコンの使用量削減にもつながり、電気代の節約にも繋がります。

停電時も電気を使える

太陽光発電は太陽の光があれば電気を作り出せるため、地震や台風などの災害で停電が発生した場合に、電気を使用できることもメリットです。ただし停電時の使用には、屋根置き太陽光発電の非常用コンセントの設置が必要です。

近年、自然災害が頻発していることもあり、災害時の電力確保は重要な課題といえるでしょう。実際に、2011年の東日本大震災では停電が広範囲にわたり、経済産業省の調査によると地震前の需要に対して約6割が停電したとされています。停電したのは最大466万戸と報告されており、約94%の停電解消まで8日間を要しました。

太陽光発電を導入することで、万が一電力会社からの供給が絶たれても、自家発電による電気を利用でき、一定の生活を続けることが可能です。

ただし、太陽光パネル単体では蓄電することはできません。曇天や夜間の停電に備えるためには、蓄電池の設置もあわせて検討することをおすすめします。

電気自動車(EV)の充電が可能

太陽光発電の余剰電力を電気自動車(EV)に充電することで、燃料購入費を抑制することができます。

なお、自宅への給電設備(V2H)を設置すれば、EVに充電した電気を自宅で使用することも可能です。EVの蓄電池容量は一般的に家庭用蓄電池より大きいため、万が一の停電時でも、太陽光の余剰電力をEVに充電し、夕方や夜間に自宅で使うことによって通常の生活を送れる可能性も高まります。ただし、電気自動車がV2Hに対応していない車種もあるため、注意が必要です。

太陽光発電による電気自動車の賢い活用方法については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

電気自動車(EV)を家庭用蓄電池として利用することはできる?その方法は?

【環境・社会面】太陽光発電を設置するメリット

太陽光発電の導入は、経済面や生活面だけでなく、地球環境や社会への貢献にもつながります。カーボンニュートラル社会の実現に向けて、家庭での取り組みも広がっている現在、太陽光発電は環境負荷軽減の有効な手段となっているのです。

ここでは、太陽光発電が環境や社会に与える影響について、CO₂削減の観点から解説します。

クリーンエネルギーでCO₂の削減

近年、地球温暖化への懸念が高まる中、多くの国や企業が環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)に対する「ESG投資」を進めています。CO2を削減するためには、原油など化石燃料への依存から脱却し、クリーンエネルギーへシフトチェンジ(脱炭素)することが必要です。

そこで注目されているのが、太陽光発電です。太陽光発電は再生可能エネルギーの一つで、燃料を燃やしてエネルギーを作るわけではありません。そのため、CO₂排出が無く、地球温暖化の防止に貢献できます。こうした取り組みは地域や社会全体の環境意識向上にもつながり、次世代により良い環境を残すことにも役立ちます。

「エネすく」なら初期費用0円で太陽光発電を導入できる!

太陽光発電を導入することは、経済面・生活面・社会面でさまざまなメリットがあることを解説しました。しかし、太陽光発電の導入時にかかる初期費用について、不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

出光興産グループのソーラーフロンティアが提供する「エネすく」なら、初期費用不要で太陽光発電を設置できます。設置した太陽光発電は、毎月一定額で利用することが可能であり、余った分はFIT制度を利用して売電し収入を得られるため、家計への負担を抑えながら導入できます。

太陽光発電で足りない分の電力購入先は自由に選択できるため、地域の電力会社よりおトクで、深夜の電気代が安価なオール電化住宅向けのプランも提供している「idemitsuでんき」がおすすめです。

また、FIT制度の適用期間が終了した後は、idemitsuでんきの余剰電力買取サービスを利用すると、地域の電力会社より高い単価で売電が可能です。さらに、不足電力の購入先もidemitsuでんきを選択し、セット契約することで買取単価が+2円/kWhになり、さらに大きな売電収入を確保できます。

初期費用を抑えながら、太陽光発電のメリットを最大限活かしたい方は、ぜひ「エネすく」で太陽光を設置し、idemitsuでんきの料金プランをご検討ください。

 

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