エアコンの温度の節電効果は?エコ・節約のためにできること

電気代を節約したい方にとって、まず思い浮かぶのがエアコンの節電ではないでしょうか。エアコンの温度設定は節電に直結しますが、無理に使用を控えたり適切でない温度調整を行ったりすると、体調をくずすことや、かえって効果が薄れることもあります。

本記事では、エアコンの節電効果や設定温度の目安、効果的な節電方法、電気代を抑えるための工夫について解説します。快適性を保ちつつ、エアコンを無理なく上手に節約したい方は、ぜひ参考にしてください。

エアコンの温度は節電に大きく影響する

エアコンは多くの地域で生活に欠かせない設備であり、その消費電力が電気代に与える影響は非常に大きいです。経済産業省のデータによると、夏季の19時頃における電気使用量のうち、エアコンが占める割合は38.8%にのぼります(沖縄、北海道を除く)。冬季においても、一日あたりの消費電力の17.0%がエアコンによるものです。

このように、エアコンの使用は電気代に大きな影響をあたえます。少し工夫をしてエアコンの消費電力を抑えることで、毎月の電気代を削減することが期待できます。

エアコンの節電効果がある設定温度【冷房・暖房】

エアコンを効率よく節電するためには、適切な設定温度を保つことが重要です。環境省では、快適性を損なわない範囲で節電するために、室温が冷房時は28度、暖房時は20度になるように調整することを推奨しています。

また、エアコンの設定温度を1度上げたり下げたりすることで、冷房時の消費電力が約13%、暖房時は約10%削減できるというデータも示されています。

推奨温度として28度や20度が示されているのは、「建築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル管理法)」で、室温の目安が17度から28度とされているためです。ただし「設定温度=室温」ということではなく、最終的な室温が28度または20度になるように調整することが理想です。

なお、節電を意識しすぎてエアコンのオンオフや設定温度を頻繁に切り替えると、逆に消費電力が増える場合があるため注意が必要です。重要なのは、推奨される室温を参考にしながら、自分にとって快適な環境を維持することです。エアコンを上手に使いこなし、快適さと節電の両立を目指しましょう。

温度以外にもできるエアコンの節電方法

エアコンの節電方法には、設定温度の調整以外にもさまざまな対策があります。温度以外でのエアコンの節電方法として、次のような工夫が挙げられます。

  • 風量(風速)は自動モードにする
  • 風向きを調整する
  • スイッチを頻繁にオンオフするのは避ける
  • 冷房を付ける前に換気をする
  • 室外機周辺に置いているものは片付ける
  • フィルターを定期的に掃除する
  • 扇風機やサーキュレーターを併用する

ここでは、それぞれの節電方法を詳しく解説します。

風量(風速)は自動モードにする

エアコンを節電するためには、風量を自動モードに設定することがおすすめです。自動モードでは、部屋が冷え始める際には強い風を送り、室温が安定してからは弱い風に切り替わるため、効率よく温度を調整できます。

エアコンがもっとも多くの電気を消費するのは、冷房時では室温を下げるとき、暖房時では室温を上げるときです。そのため、エアコンの運転開始時に風量を弱く設定すると、部屋が適温になるまでに時間がかかり、かえって多くの電気を消費してしまうため注意が必要です。

 

風向きを調整する

エアコンの風向きをうまく調整することで、効率的に室温を管理でき、節電につながります。冷たい空気は部屋の下部に、暖かい空気は上部にたまりやすいため、冷房時には風向きを水平に、暖房時には下向きにすると効果的です。

適切な風向きに設定できていない場合、エアコンが設定温度に達していないと判断し、余計に稼働することがあります。無駄な電力消費を防ぐために、風向きの調整も習慣的に意識してみましょう。

スイッチを頻繁にオンオフするのは避ける

エアコンは運転開始時や設定温度に達するまでの間に多くの電力を消費するため、頻繁なオンオフはかえって非効率です。室温を一定に保つほうが、再度冷やしたり暖めたりするよりも消費電力が少なくなります。

そのため、「涼しくなったら消して、暑くなったら付ける」といった使い方は避けた方が良いでしょう。また、30分程度の短時間の外出の場合、エアコンをつけっぱなしにした方が節電につながると言われています。

冷房を付ける前に換気をする

帰宅後に冷房を付ける際は、事前に換気をして部屋の暑い空気を逃がすことで節電につながります。室温と冷房の設定温度の差が大きいほど消費電力が増えるため、換気をして室温をなるべく下げる(設定温度との差を小さくする)ことが重要です。

換気を行う際は、空気の通り道を作るために2つ以上の窓を開けると効果的です。特に、対角線にある窓同士を開けると、より効率的に換気できます。

室外機周辺に置いているものは片付ける

エアコンの室外機の周辺にものを置いていると、冷房や暖房の効率が低下するため、周囲を整理することも大切です。

冷房時、室外機は室内の熱を外に逃がす役割を果たし、暖房時は外の熱を集める役割があります。そのため、室外機の周辺にものがあると、空気の流れが悪くなり、エアコンの効率が低下してしまいます。

エアコンの節電効果を高めるためにも、室外機の周辺に十分なスペースを確保し、整理整頓を心がけましょう。また、夏季には日除けやすだれを利用して、室外機やその周辺に直射日光が当たらないようにすることもおすすめです。

フィルターを定期的に掃除する

エアコンのフィルターが汚れていると、冷暖房の効率が低下し、無駄な電力を消費してしまいます。そのため、フィルターは2週間に1回を目安に掃除することが重要です。

フィルターの掃除方法は、水洗いや掃除機でのほこり吸引が一般的です。ただし、エアコンの機種によって適切な掃除方法が異なる場合があるため、取扱説明書やメーカーのホームページなどで確認することをおすすめします。

扇風機やサーキュレーターを併用する

扇風機やサーキュレーターを使用して部屋の温度ムラを防ぐことで、エアコンの節電につながります。これは、温度ムラがあると、エアコンが設定温度に達していないと認識し、過剰に部屋を冷やしたり暖めたりしてしまうためです。

扇風機やサーキュレーターを設置する場合は、エアコンから出る風を背に、風を送りたい方に向けて置くと効果的です。これにより、冷気や暖気を効率的に部屋全体に循環させられます。

また、身体に風が直接当たらないようにしたい場合は、扇風機やサーキュレーターの向きを天井に向けることで、冷気や暖気を部屋全体に効率よく循環させやすくなります。

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エアコンは電力使用の大部分を占めているため、エアコンをいかに節電して使用できるかが電気代を抑える鍵となります。節電効果を高めるためには、まず適切な温度設定が重要です。夏季は28度、冬季は20度になるように調整すると良いでしょう。

また、エアコンの節電方法として、温度設定以外にも風量を自動モードにすることや、冷房と暖房時に風向きを調整すること、スイッチを頻繁にオンオフしないことも効果的です。室内の状態を考慮しながら、換気やサーキュレーターなども活用して効果的に空調管理をすることも大切です。

ここまでエアコンの効果的な節電方法について紹介してきましたが、実際に節電を実践できるかどうか心配な方もいらっしゃるでしょう。また、エアコンだけで電気代を大幅に削減するのは簡単なことではありません。

より効率的に電気代を抑えるには、現状の電力プランを見直し、電力会社の乗り換えを検討することも一つの方法です。

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