賃貸アパート・マンションで電力会社を変更できるケースとできないケースを詳しく解説
賃貸アパートやマンションに住んでいる方の中には、電気代の節約のために電力会社の変更を考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、賃貸物件では、自由に電力会社を選べないケースもあります。
本記事では、賃貸住宅で電力会社の変更ができるケースとできないケースについて詳しく解説します。
また、よくある質問にも答えていますので、ぜひ最後までお読みください。
賃貸アパート・マンションで電力会社の変更ができるケース・できないケース
賃貸アパートやマンションに住んでいる方が電力会社を変更できるかどうかは、いくつかの要因によって決まります。
主な判断基準は、管理会社や大家さんが電気代を支払っているかどうか、そして物件が高圧一括受電契約をしているかどうかです。
これらの条件によって、電力会社の変更が可能かどうかが決まってきます。
それでは、具体的なケースを見ていきましょう。
管理会社や大家さんが電気代を支払っているか?
アパートやマンションの管理会社や大家さんが電気代を支払っているかどうかで、電力会社を乗り換えできるかできないかが決まります。
この点は、賃貸物件での電力会社変更の可否を判断する上で最も重要です。
自分で電気代を支払っている場合
自宅に検針票が届いていれば、管理会社や大家さんは電気代を払っておらず、あなた個人で電力会社と契約しています。
この場合は2つ目の「物件が高圧一括契約していない」にも当てはまれば、電力会社を変更できます。
個人で契約している場合は、自由に電力会社を選択できる可能性が高いです。
管理会社や大家さんが電気代を支払っている場合
家賃や管理費に電気代又は光熱費が含まれている場合は、管理会社や大家さんが電力会社と契約していることが多く、個人で電力会社や料金プランを切り替えることができません。
また、不動産会社から電力会社・電気プランの指定がある場合も乗り換えができないため、注意が必要です。
このような場合は、契約内容を変更することが困難です。
物件が高圧一括受電契約しているか?
もう一つの判断基準は、物件が高圧一括受電契約をしているかどうかです。
「高圧一括受電契約」とは、建物丸ごと管理会社などが電気の契約を結んでいることを言います。
この契約形態によって、個人での電力会社変更の可否が大きく左右されます。
高圧一括受電契約を結んでいない場合
この場合且つ、前述のとおり管理会社や大家さんが電気代を支払っていない場合であれば、電力会社を個人で乗り換えることができます。
高圧一括受電契約をしていない物件では、各世帯が個別に電力会社と契約を結ぶことが可能です。
高圧一括受電契約を結んでいる場合
この場合は個人で電力会社を乗り換えることはできません。
高圧一括受電を契約しているかどうかは、賃貸契約書又は電気代の請求書で確認できます。
高圧一括受電契約の場合、建物全体で一つの電力契約を結んでいるため、個別の世帯が独自に電力会社を選択することはできません。
賃貸アパート・マンションの電力会社契約変更に関する質問
賃貸アパートやマンションでの電力会社契約変更について、よくある疑問をQ&A形式でご紹介します。
オール電化物件での切り替え可否や、賃貸向けのおすすめ電力会社、必要なアンペア数など、具体的な疑問に答えていきます。
不動産管理会社が電力会社を指定しても変更していいの?
不動産会社が電力会社を指定している場合でも、電力会社の変更は可能です。
ただし、以下のパターンでは変更ができないので注意が必要です。
- 契約書への記載がある場合
- 大家さんや管理会社が電気代を払っている場合
- 高圧一括受電契約を結んでいる場合
引っ越し前だったら入居前に事前に電力会社を変更することはできるか確認しておくのも良いでしょう。
オール電化の賃貸アパート・マンションでも電力会社を切り替えられる?
オール電化の賃貸マンション・アパートでも電力会社を変更できるケースに当てはまれば、変更可能です。
ただし、オール電化向けの料金プランは、オール電化の住宅にあわせた時間帯別の料金設定になっています。
そのため、新しく電力会社を変更する際は、オール電化向けの電気プランの中から、ご自身に合ったプランを選ぶようにしましょう。
オール電化物件では電気の使用量が多くなる傾向があるため、料金プランの選択は特に重要です。
各電力会社のオール電化向けプランを比較し、自身の生活スタイルに最適なものを選択することで、さらなる節約につながる可能性があります。
電力会社・料金プランを切り替える最適なタイミングを知りたい方はこちらの記事も見てください。
※参考リンク:電力会社を切り替えるタイミングはいつが最適?切り替えに必要な期間と手順も紹介
賃貸におすすめの電力会社はどこ?
賃貸向けの特別な電気料金プランはないため、料金プランを選ぶ際は、一般的な電力会社・電気料金プランから選びます。
電気料金プランを選ぶ際には、世帯人数や電気の使用量、ご自身のライフスタイルに合った料金プランを選ぶのが節約のコツです。
例えば、夜間の電気使用が多い方は、夜間割引のあるプランを選ぶと良いでしょう。
また、再生可能エネルギーを重視する方や、ポイント還元サービスを活用したい方など、個々のニーズに合わせて電力会社を選択することができます。
こちらの記事では、電力会社や料金プランを変更する際の注意点をまとめてあります。
電気プランを選ぶ際にぜひ参考にしてください。
※参考リンク:電力会社の変更・乗り換え時の注意点を紹介!失敗しない電力会社選びをしよう
賃貸住宅に必要なアンペア数は?
賃貸住宅に必要なアンペア数は世帯人数によっても異なります。
一人暮らしなら30A、二人暮らしなら30A~40A、少人数のファミリーでは40A〜程度が目安です。
ただし、これはあくまで一般的な目安であり、実際の電気使用量や使用する電化製品の数によって適切なアンペア数は変わってきます。
例えば、エアコンや電子レンジなど、消費電力の大きい機器を同時に使用する機会が多い場合は、より高いアンペア数を選択する必要があるかもしれません。逆に、節電を心がけている場合は、低めのアンペア数で十分な場合もあります。
まとめ
賃貸アパート・マンションでの電力会社変更について、主なポイントをまとめました。
電力会社の変更が可能かどうかは、主に管理会社や大家さんが電気代を支払っているかどうか、そして物件が高圧一括受電契約をしているかどうかによって決まります。
個人で電気代を支払っており、高圧一括受電契約をしていない場合は、電力会社の変更が可能です。
賃貸物件向けの特別な電気料金プランはないため、一般的な電力会社・電気料金プランの中から、自身のライフスタイルに合ったものを選びましょう。
また、必要なアンペア数は世帯人数や電気の使用状況によって異なるため、適切なアンペア数を選択することが重要です。
まずはシミュレーションをして、どのくらい電気代が安くなるのかを確認してみませんか?
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