家庭でできる節約の方法11選!簡単な工夫で電気代をおトクに

電気代の値上がりが続くなか、毎月の電気代を少しでも節約したいと思う方は多いのではないでしょうか。実は、家庭で手軽に取り組める節電方法は数多くあります。
本記事では、簡単に実践できる家庭向けの節電方法をご紹介します。また、おトクに利用できる電力プランもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
家庭で簡単にできる節電の方法
毎日の生活の中で少し意識を変えるだけで、家庭でも簡単に節電が可能です。ここでは、すぐに実践できる節電方法として、次の11種類の方法をご紹介します。
- 使わない家電の電源は切る
- 照明のスイッチをこまめにオンオフ
- エアコンの設定温度を変える
- エアコンは積極的に自動運転モードを使う
- エアコンのフィルターを掃除する
- 冷蔵庫内の設定温度を変える
- 冷蔵庫は詰め込み過ぎない
- テレビは省エネモードにする
- 洗濯はまとめ洗いをする
- 待機電力を減らす
- 床暖房にカーペットは不要
使わない家電の電源は切る
家庭内には、日常的に使用していないにもかかわらず、電源が入ったままになっている家電が意外と多く存在します。特に、エアコンや給湯器、テレビなど電気使用量の多い電化製品は、使用しないときに主電源をオフにするだけで、年間を通じて大きな節電効果が期待できます。
また、家電の電気使用量は季節による違いもあるため、電気代が高くなりやすい家電をチェックしておくと節電しやすいでしょう。例えば、夏場はエアコンや冷蔵庫、冬場は暖房器具の使用率が高まり、電気代の大きな割合を占めます。


出典:夏季の省エネ節電メニュー|経済産業省 資源エネルギー庁、冬季の 省エネ 節電 メニュー |経済産業省 資源エネルギー庁
使わない時はコンセントを抜いたり、電源タップで一括管理したりするなど、日々のちょっとした習慣の見直しが節電につながります。電力消費が大きい家電ほど節電を心掛け、使わないときは電源を切っておくのが望ましいでしょう。
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照明のスイッチをこまめにオンオフ
使わない部屋の照明は、こまめに消すようにすると節電につながりやすいです。資源エネルギー庁によると、不要な照明をこまめに消すことで、夏場では1.5%~2.5%の節電効果が得られるとされています。
特に蛍光灯や白熱電球は、LEDよりも電力を多く使用します。これらの照明をつけっぱなしにしていると、電気代が高くなりやすいため注意しましょう。
また、「つい電気を消し忘れてしまう」という方には、人感センサー付きの照明がおすすめです。自動でオンオフが切り替わるため、無駄な電力消費を防げます。
エアコンの設定温度を変える
エアコンは家庭内での電力消費の大きな要因の一つですが、設定温度を見直すことで大きな節電効果が期待できます。
環境省では、夏季は28℃、冬季は20℃の室温設定を推奨しています。実際に、エアコンの温度設定を1℃変更することで、冷房時で約13%、暖房時で約10%の電力削減が可能とされています。部屋の室温を下げすぎたり上げすぎたりすると、エアコンが必要以上に稼働してしまい、電気代が上がる原因となるため注意が必要です。
ただし、特に夏季には熱中症などのリスクもあるため、体調を優先し、無理のない範囲での節電を心掛けることが大切です。
エアコンは積極的に自動運転モードを使う
エアコンを使用する際は、冷房・暖房の効率を高めるためにも「自動運転モード」を活用することがおすすめです。多くの方が手動で温度や風量を調整しがちですが、実は無駄な電力消費につながっているケースがあります。
例えば、「弱」モードで長時間運転しても設定温度に達するまでに時間がかかり、無駄な電力を消費してしまいます。一方で、自動運転モードは運転開始時に一気にフル回転して部屋を快適な温度にし、設定温度に達したあとは必要最低限の電力で運転を続ける仕組みです。このように、自動運転の方が効率的に電力を使用するため、無駄な消費を抑えられます。
特に長時間使用する家庭では、自動運転を活用することで、節電と快適性の両立が図れるでしょう。
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エアコンのフィルターを掃除する
エアコンを効率よく使うためには、フィルターの掃除が欠かせません。特に、毎日長時間エアコンを使用している家庭では、汚れがたまりやすくなります。
フィルターは空気中のホコリや花粉、ペットの毛などをキャッチする働きがありますが、フィルターが詰まると風量が低下し、部屋がなかなか冷えなくなってしまいます。
結果的にエアコンがフル回転し続け、余計な電力を消費しかねません。フィルターの掃除を習慣づけることで冷暖房効率が改善され、電気代の節約にもつながるため、こまめなフィルター清掃を習慣化すると良いでしょう。
冷蔵庫内の設定温度を変える
冷蔵庫は、日常的に使う家電の中でも電力消費量が多いため、設定温度を季節に応じて調整するだけでも節電効果が得られます。
外気温が低い冬季は冷蔵庫内の設定温度を「弱」に、夏季は「中」にしておくと節電効果が期待できます。
ただし、温かい料理をそのまま入れてしまうと庫内の温度が上昇し、冷却に余分な電力がかかってしまいます。「弱」や「中」に設定する際は、温かい料理は冷ましてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。
また、真夏は特に食品が傷みやすいので、食品の安全性を優先して無理なく調整することが大切です。
冷蔵庫は詰め込み過ぎない
冷蔵庫に食材や料理を詰め込みすぎると、冷蔵庫内の冷気がうまく循環せず、無駄な電力を消費してしまいます。また、食材を多く詰め込んでいると、目的の食材を探すために時間がかかり、扉を開けている時間が長くなってしまうことも消費電力が増加する要因です。
実際に、冷蔵庫内を半分程度まで整理すると、年間43.8kWhの節電が可能と言われています。これは、1kWh31円で換算した場合、年間1,358円の節約になる計算です。
一方で、冷凍庫は凍った食品を多く詰め込んでいる方が冷えやすくなるため、逆に空きすぎないように注意しましょう。
テレビは省エネモードにする
テレビを省エネモードに設定しておくことで、1.0%~2.0%の節電効果が期待できます。メーカーや機種によって省エネモードの性能は異なりますが、代表的なものとして以下が挙げられます。
- 人感センサー
- 明るさのセンサー
- ECO画質設定
- センサーで電源オフ
- 無操作時の電源オフ
- 待機電力の削減
これらの機能により、必要のないときには画面の明るさを抑えたり、自動で電源をオフにしたりと、無駄な電力をカットできます。また、視聴していないときには主電源を切る、コンセントを抜くといった対応もあわせて行うと、さらに効果的です。
洗濯はまとめ洗いをする
洗濯機は使用するたびに電力と水を消費するため、こまめに回すよりも、ある程度洗濯物がたまってからまとめて洗うことで、節電・節水になります。
具体的には、洗濯機の容量に対して8割程がもっとも効率の良い目安とされており、この分量でまとめ洗いを行うことで、年間で0.4%程度の節電効果になると言われています。
また、電気代を節約するためには、乾燥機の使用を減らすことも重要です。部屋干しや外干しを取り入れ、乾燥機の稼働時間を短縮すると、さらに0.4%~0.5%の節電が可能です。ただし、洗濯機に洗濯物を詰め込みすぎると汚れが落ちにくくなることや、乾燥が不十分になる恐れがある点には注意しましょう。
待機電力を減らす
待機電力とは、電源をオフにしていてもリモコン操作の待機や設定情報の保持のために消費される電力のことです。コンセントに差し込んだままの家電は、使用していなくても、電力を少しずつ消費しています。
特に、エアコン・ガス温水器・テレビは待機電力が大きいため、長時間使用しないときには主電源を切るか、コンセントを抜いておくと節電に効果的です。
家庭全体で見ると、待機電力を抑えるだけでも0.5%程度の節電効果が期待できます。電源タップのスイッチを活用するなど、日常的に取り組める工夫をすることで、無駄な電気代を抑えられるでしょう。
床暖房にカーペットは不要
床暖房を効率よく使用するためには、カーペットやラグマットを敷かないことも一つの節約方法です。これらは床暖房からの熱を遮り、暖かさが伝わりにくくなる要因となります。特に冬場にエアコンの設定温度を低めにして節電したい場合、床暖房を併用することで快適に過ごせますが、カーペットなどで床を覆ってしまうと、床暖房の効果は低くなります。
また、床暖房は運転をストップしてもすぐに冷えるわけではありません。スイッチを切っても温かさはしばらく残るため、就寝前や外出前には早めにスイッチを切っておくと、切り忘れを防止でき、無駄な電力消費も避けられます。
さらにおトクに!その他の電気代の節約方法
電気代を節約するためには、日々のこまめな節電の他にも、生活スタイルの見直しや最新の便利なアイテムを活用することで、さらに効率よく電気代を抑えることが可能です。
ここでは、以下の実践的かつ効果的な節約方法をご紹介します。
- 古い家電を買い換える
- 節電グッズを活用する
- 電力会社を切り替える
古い家電を買い換える
10年以上前の家電を使い続けている場合、省エネ性能の高い新製品への買い替えを検討することがおすすめです。家電製品は年々進化しており、最新モデルは少ない電力で高い性能を発揮するものが増えています。
10年前の電化製品と比較すると、以下のような省エネ効果があります。
家電の種類 | 10年前と比較した省エネ効果 |
---|---|
冷蔵庫 | 約28~35% |
照明器具 | LEDは白熱電球の約86% |
エアコン | 約15% |
温水洗浄便座 | 約8% |
冷蔵庫は約28~35%、エアコンは約15%、LED照明は白熱電球と比べて約86%、温水洗浄便座でも約8%の電力削減効果があるものが販売されています。
もちろん、家電を長く大切に使うことも節約方法の一つです。しかし、電気を多く消費する古い家電をそのまま使い続けるよりも、省エネ性能の高い新しい製品に切り替えた方が、長期的に見ればコストパフォーマンスに優れる場合が多いでしょう。
節電グッズを活用する
電気代を減らすために家電の使い方を見直したものの、大幅な節電効果が感じられないこともあるでしょう。そのような場合におすすめなのが、節電グッズの活用です。
近年はさまざまな種類の節電グッズが登場しており、目的や場所に応じて選ぶことで、より効率的に電力の無駄を省けます。
例えば、以下のようなグッズは節電に効果的です。
- 待機電力を削減する「電源タップ」
- 複数デバイスで無駄を省く「USBハブ」
- スマホで家電のオンオフができる「スマートプラグ」
- つけっぱなしを防ぐ「人感センサー付きLED照明」
- つけっぱなしを防ぐ「人感センサー付きLED照明」
- 室温を守る「断熱フィルム」
季節ごとの節電グッズも発売されており、上手に活用することで節電しながら快適に過ごせるようになります。安全性や利便性を考え、十分な効果が得られる節電グッズを取り入れてみましょう。
電力会社を切り替える
電気代の負担を軽減するなら、節電だけでなく電気代を根本的に見直すことも大切です。現在は地域を問わず、多様な電力会社から自由に選べるようになっており、電力会社やプランによって電気料金やサービスに違いがあります。 例えば、東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bからidemitsuでんきに切り替えた場合、使用電力量に対する料金単価は以下のような違いがあります。

特に120kWhを超える使用分では、東京電力が36.4円/kWhのところ、idemitsuでんきは34.76円/kWhとなり、300kWhを超える分については40.49円から37.10円へと割安になります。このように、使用量が多い家庭ほど切り替えのメリットが大きくなり、年間を通してみると大きな節約につながる可能性があります。
idemitsuでんきは、沖縄県・離島を除く全国で利用可能で、公式サイトでは地域ごとの料金シミュレーションもできるため、電気代を節約したい人はぜひ活用してみてください。
電気代をおトクにしたいならidemitsuでんき!
電気代が高騰している近年、多くの家庭で電気代の見直しや節電対策を検討していることでしょう。
冷蔵庫やエアコン、照明など、日常的に使用する家電の使い方を見直すことはもちろん、古い家電の買い替えや節電グッズの活用も、電気代の負担軽減には有効な方法です。また、より根本的に電気代を安くしたい場合は、電力会社の切り替えも検討してみましょう。
idemitsuでんきでは、使用した電力量に応じた料金単価が低く設定されており、ひとり暮らし世帯から家族の多い世帯まで、さまざまなライフスタイルに対応しやすい料金プランをご用意しています。
電気代の負担が増加し、節電方法や電気代の削減で悩んでいる方は、idemitsuでんきの料金シミュレーションを活用し、電気代を比較してはいかがでしょうか。