エアコンの自動運転で電気代を節約!賢く快適に過ごせる方法を紹介

エアコンの電気代を節約したいなら、自動運転モードが効果的です。自動運転モードとは、室温や湿度に合わせて冷暖房や風量を自動調整し、快適な室内環境を保つ機能です。

便利な自動運転機能ですが、効果的に活用するためには、適切な温度設定や機種による違いを理解しておくことが大切です。

本記事では、エアコンの自動運転モードを活用した電気代の節約方法について解説します。また、自動運転以外の節電方法もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

エアコンの自動運転は電気代の節約になる!


引用:mission5-2
エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?|ダイキン

エアコンは、起動時にもっとも多くの電力を消費します。 設定温度と室内温度の差が大きいほど、エアコンはフル回転して早く設定温度に近づけようとするため、消費電力が大きくなります。電気代を節約するためには、エアコンを効率的に使い、消費電力を抑えることが重要です。

ここでは、エアコンの自動運転が、弱運転やこまめなオンオフに比べて節約になるのかを解説します。

自動運転と弱運転はどちらが節約になる?

自動運転と弱運転では、設定温度に早く到達する自動運転の方が、節約につながる可能性が高いです。自動運転の場合、最初は室内温度を素早く設定温度に近づけるためにフル回転しますが、設定温度になった後は電力消費を抑えながら運転を続けます。

一方、弱運転では設定温度になるまで時間がかかるため、長時間高い電力消費が続き、無駄な電力を消費します。特に冬場は室内温度と設定温度の差が大きくなりやすく、電気代が高くなる要因となります。そのため、電気代を節約するには、適切な風量で運転する自動運転が最適といえます。

電気代の計算方法を知って、賢く節約

自動運転とこまめなオンオフはどちらが節約になる?

自動運転とこまめなオンオフでは、短時間外出する場合、自動運転でつけっぱなしにした方が、電気代が安くなります。こまめにオンオフを繰り返すと、使用電力が増えるだけでなく、エアコンの寿命も短くなってしまいます。

画像出典:mission5-2
エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?|ダイキン

特に夏場は室内温度が変化しやすく、短時間なら自動運転で運転し続けた方が効率的です。ただし、外出時など30分以上エアコンが必要ない時には、エアコンを消す方が節約になります。


画像出典:ダイキン株式会社「エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?」

エアコンのオン・オフを頻繁に繰り返すと、その度に電力消費が増えるため、状況に応じて適切にエアコンを使用することが大切です。

エアコンつけっぱなしの方が電気代は安くなる?夏・冬で比較

エアコンの自動運転は何℃に設定すると良い?

ここまで、自動運転の節電効果について解説してきましたが、エアコンの自動運転を最大限に活用するためには、適切な温度設定が求められます。

ここでは、自動運転でエアコンを効率良く使用するための設定温度について解説します。

冷房は28℃、暖房は20℃が推奨

エアコンの自動運転を使用する際、室内温度が冷房は28℃、暖房は20℃になる設定が理想的です。室内温度とはエアコン本体の設定温度とは異なります。室内温度が安定すると、電気代の節約効果が高まります。

なお、環境省の調査によると、エアコンの設定温度としてもっとも設定されている温度は令和4年度実績で以下のようになっています。

  • 冷房:28℃
  • 暖房:20℃

参考:環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査|家庭のエネルギー事情を知る」

エアコンの設定温度を1℃変えると、冷房時で約13%、暖房時は約10%の消費電力を抑えられるといわれています。

ただし、夏場に無理に設定温度を上げると、熱中症になる恐れがあるため注意しましょう。

温度設定がプラスマイナスの場合

エアコンの機種によっては、温度表示ではなくプラスとマイナスでリモコンに表示される場合があります。

例えば、ダイキンの「ARC478A114」は、取扱説明書によると標準温度を基準にプラスとマイナスで設定する形式となっています。標準温度とは、室内・屋外温度から決定した温度を指します。

ダイキンの「ARC478A114」の場合、冷房・暖房における標準温度の例は、以下の通りです。

  • 冷房運転の場合:室内27℃・室外35℃のとき標準温度25℃
  • 暖房運転の場合:室内20℃・室外7℃のとき標準温度23.5℃

設定温度をプラスとマイナスで設定するエアコンの場合は、取扱説明書を確認しながら、標準温度をもとに調整すると良いでしょう。

エアコンの自動運転でさらに電気代を節約する方法

エアコンの自動運転を活用することで、消費電力を抑えながらも快適に過ごすことができます。自動運転と設定温度の工夫に加えて、さらに電気代を節約したい場合、以下の方法を試すこともおすすめです。

  • サーキュレーターと併用する
  • 断熱効果のあるカーテンを使用する
  • エアコンはこまめに掃除する
  • 室外機まわりに配慮する
  • 省エネ性能が充実したエアコンにする
  • 電力会社を見直す

それぞれの方法について詳しく解説します。

サーキュレーターと併用する

エアコンを使用する際、サーキュレーターを併用することで、部屋の空気が循環し、冷暖房効果が高まります。エアコンの冷たい空気は下に、温かい空気は上に溜まりやすいため、サーキュレーターで部屋全体を均等に温めることができます。

サーキュレーターの効果的な置き方は、次の通りです。

  • 冷房時:エアコンに背を向けて置く
  • 暖房時:部屋の中央で上向きに置く、またはエアコンの対角線上に置く

これにより、エアコンの無駄な運転を抑えつつ、快適な室温を維持できます。

断熱効果のあるカーテンを使用する

エアコンの効率を高めるためには、断熱効果のあるカーテンを使用することもおすすめです。遮熱性の高いカーテンは、エアコンの効果を維持するために役立ちます。

カーテンの長さは床に届く程度にし、窓からの熱や冷気の影響を減らすことで、エアコンの設定温度を少し緩めても効率よく温度を保つことができ、電気代の節約になります。

エアコンはこまめに掃除する

エアコンのフィルターは、定期的に掃除することが重要です。フィルターの目詰まりがあると、エアコンの効率が落ち、電力消費が増えるため、2週間に1回の掃除が推奨されています。

エアコンに掃除機能が搭載されている場合は活用し、必要に応じてフィルターを水洗いして清潔に保ちましょう。

室外機まわりに配慮する

室外機の周りが汚れていると、エアコンの効率が低下します。室外機の周りを掃除し、周囲に物を置かないようにすると、冷暖房効果が向上します。屋外にある室外機は、砂ぼこりや排気ガスによって、ファンや吹き出しグリルが汚れやすいため、1年に1回はクリーニングしておくと良いでしょう。

また、夏場は直射日光によって室外機の温度が高くなりやすく、吸い込んだ空気を冷やすために多く電力を使用してしまいます。そのため、日陰を作るようにするとエアコンの消費電力を抑えることができます。

省エネ性能が充実したエアコンにする

古いエアコンを使い続けると、電力消費が増えて電気代が高くなりやすいため、省エネ性能が充実した新しいエアコンに買い替えることが望ましいです。最新の省エネエアコンには、AI自動運転機能やエコ機能が搭載されているものも多く、10年前のモデルと比べて電気代を15%程度削減できる可能性があります。

参考:省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」

なお、エアコンを買い替える際には、部屋の広さや建物の構造に適したエアコンを選ぶことも大切です。新しいエアコンを購入すると一時的に費用が発生しますが、長期的には電気代の節約につながります。

電力会社を見直す

電気代を節約するなら、電力会社を見直すことも効果的です。同じ電力を使用しても、電力会社によって電気代は異なり、現在の契約より安価なプランを選ぶことで、月々の電気代を節約できます。

例えば、東京電力の従量電灯Bとidemitsuでんきで比較すると、電気料金の違いは以下の通りです。

電気代の比較 東京電力 idemitsuでんき
プラン 従量電灯B Sプラン
基本料金 311.75円/10アンペア 311.75円/10アンペア
最初の120kWhまで 29.80/kWh 29.80/kWh
121kWh~300kWhまで 36.40kWh 34.76/kWh
301kWh~ 40.49kWh 37.10/kWh

400kWh使用した場合、使用電力量に対する電気料金は東京電力なら14,177円ですが、idemitsuでんきなら13,543円となり、1ヵ月あたりの電気代が約634円安くなります。また、オール電化住宅の場合でも、idemitsuでんきにはオール電化プランもあるため、住宅にあったプランを選ぶことが可能です。

電気代を安くする方法とは?見直し方法もあわせて紹介

いくらおトクになる?料金シミュレーション

エアコンの電気代を更に節約するならidemitsuでんきへの切り替えがおすすめ!

エアコンは家電の中でも特に電力消費が多いため、電気代を節約するためにはエアコンの使用方法を工夫することが有効です。

自動運転の活用やサーキュレーターを併用するほか、こまめな掃除や室外機周りへ気を配ることで、消費電力を抑えながら快適に過ごせます。

また、電力会社を見直すことで、月々の電気代をさらに節約できるかもしれません。

エアコンの電気代が高いと感じている方は、まずidemitsuでんきの「かんたんシミュレーション」を活用し、切り替えすることでどれくらいの電気代が節約できるか確認してみましょう。

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