電気の契約アンペア数とは?世帯人数別の目安と確認・変更方法を解説

引っ越しや同居人数の変化、在宅時間の増加があると、家庭で使う電気の量も変わってきます。そのタイミングで見直したいのが、電気の契約アンペア数です。生活に合った数値を選べば、ブレーカー落ちを防ぎながら基本料金の無駄も省けます。

この記事では、アンペア数の目安と確認方法、変更の手順と注意点をわかりやすく解説します。

 

【この記事で分かること】
・世帯人数・家電別の契約アンペア数の目安
・現在の契約アンペア数を調べる3つの方法
・アンペア数の変更手順と注意点

電気の契約アンペア数とは?

電気の「契約アンペア数(A)」とは、自宅で同時に使える電気の最大量を決める上限のことです。簡単に言うと、「一度にどれだけ電気を使えるか」を制限する契約内容です。

アンペアの値が大きいほど、複数の電化製品を同時に動かせます。一方、上限を超える電気が流れると分電盤のブレーカーが作動し、家全体が停電します。

ここでは、アンペア(A)・ボルト(V)・ワット(W)の違いや契約アンペア数と基本料金の関係について紹介します。

アンペア(A)・ボルト(V)・ワット(W)の違い

家電の仕様表や電気料金の明細書には「アンペア(A)」「ボルト(V)」「ワット(W)」の3つの単位が記載されています。それぞれの意味は、以下の通りです。

単位 表す内容 家庭での意味
アンペア(A) 電流 同時に使用できる家電の数に関係する
ボルト(V) 電圧 使用できるコンセントや家電の仕様に関係する
※一般的なコンセントは100V
ワット(W) 消費電力 家電の電気使用量や電気代の目安になる

消費電力(W)=電圧(V)×電流(A)で計算されます。たとえば1,000Wの家電を100Vの環境で使うと、必要な電流は10Aとなる計算です。

契約アンペア数と基本料金の関係

電気料金の基本料金は、一般的に契約するアンペア数に応じて設定されます。アンペア数が大きくなるほど基本料金も高くなる仕組みです。

以下はidemitsuでんき(東京電力エリア)における基本料金の例です。

契約電流 基本料金
10A 311.75円
15A 467.63円
20A 623.50円
30A 935.25円
40A 1,247.00円
50A 1,558.75円
60A 1,870.50円

必要以上に大きなアンペア数で契約していると、使っていない容量に対してお金を払い続けることになりかねません。反対に無理に小さくするとブレーカーが落ちやすくなるため、使用実態に合った容量選びが大切です。

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電気の契約アンペア数の目安と選び方

契約アンペア数は、低すぎるとブレーカーが頻繁に落ち、高すぎると基本料金に無駄が生じるため、適切に設定する必要があります。契約アンペア数を選ぶ際に考慮すべきポイントは、以下の通りです。

  • 世帯人数で決める
  • 家電製品の使用量で決める
  • ライフスタイルに応じて判断する

ここでは、それぞれの観点から契約アンペア数の目安と選び方を詳しく説明します。

世帯人数で決める

世帯人数が多いほど、同時に複数の家電を使用するシーンが増えるため、契約アンペア数は高めに設定する必要があります。

世帯人数で契約アンペアを決める際は、以下を参考にしてみてください。

世帯人数 契約アンペアの目安
1人 20〜30A
2〜3人 40A

4人

50A
5人以上 60A

2人以上の世帯では40A以上を確保しておくと安心できるでしょう。

ただし、これはあくまで一般的な目安です。生活スタイルによっては、世帯人数が多くても家電を同時に使用しないケースもあるため、ご自身の暮らし方に合わせて判断することが重要です。

家電製品の使用量で決める

契約アンペア数を決める際は、世帯人数だけでなく、消費電力の多い家電をどの程度同時に使うかも重要な判断材料になります。

家電製品によって消費電力は異なり、電子レンジやエアコン、ドライヤーなどは特に消費電力が高めです。以下の図を参考に、よく使う家電をピックアップして契約アンペア数を検討してみましょう。

例えば、30Aで契約している場合に、電子レンジ(15A)と掃除機(10A)、ドライヤー(12A)を同時に使用すると、使用電流が契約アンペア数を超えてしまい、安全のためブレーカーが落ちます。

こうした事態を防ぐため、家族の生活スタイルも踏まえて、家電の使用量から契約アンペア数を決めることが大切です。

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ライフスタイルに応じて判断する

契約アンペア数は、世帯人数や家電使用量だけでなく、自宅での過ごし方や家電の使い方に応じて選ぶことが大切です。

例えば、家族全員が日中は不在で夜間に家事が集中する家庭では、調理器具や洗濯乾燥機を同時に動かすため契約電力は大きめの容量が求められます。一方、在宅勤務などで家電を使う時間が分散できる場合は、少なめのアンペア数でもストレスなく過ごせるでしょう。

特に注意したいのは、オール電化住宅かガス併用住宅かの違いです。オール電化住宅はガスのエネルギーを電気でまかなうため消費電力が大きくなり、最大アンペアである60Aでは不足するケースがあります。この場合、アンペア契約ではなく、6kVA以上の主開閉器契約となります。なお、ガスを使用している家庭では、アンペア契約でも十分なケースが多いです。

このように、世帯人数や家電使用量に加え、ガス併用かオール電化かという住宅設備の違いも踏まえ、ライフスタイルに適した契約アンペア数を選ぶことが、快適さと節約の両立につながります。

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電気の契約アンペア数を調べる方法

契約アンペア数を見直す前に、まずは現在の契約内容を把握することが重要です。電気代が高い、ブレーカーが頻繁に落ちるといった状況が続く場合は、現在の契約アンペア数を確認してみましょう。

確認方法として、以下が挙げられます。

  • 検針票で確認する
  • 電力会社のウェブサービスで確認する
  • 分電盤のアンペアブレーカーで確認する

電気契約のアンペア数は、どの方法でも簡単に調べることができます。ここでは、上記の確認方法について詳しく見ていきましょう。

検針票で確認する

もっとも手軽な方法は、毎月届く検針票(電気料金明細)を確認することです。検針票には「契約内容」や「契約電流」といった項目があり、そこに現在のアンペア数が記載されています。

契約アンペア数は、家電を同時に使用できる最大量を表すため、節約や契約見直しの目安になります。特に電気代が高いと感じたら、まずはこの検針票を見直し、現在の契約アンペア数を把握することが大切です。

電力会社のウェブサービスで確認する

契約中の電力会社のマイページや公式ウェブサービスを使えば、オンラインですぐに契約アンペア数を確認できます。

ログイン後に「ご契約情報の確認・変更」や「プラン詳細」といった画面から現在のアンペア数が確認できるでしょう。

検針票が発行されない家庭でも、スマートフォンやパソコンから24時間いつでも照会できます。また、過去の電気使用量や請求金額の推移も確認できるため、契約内容の見直しにも役立ちます。

分電盤のアンペアブレーカーで確認する

自宅の分電盤に取り付けられた「アンペアブレーカー」の色や表記からも契約アンペア数を判別できます。ブレーカー本体にはアンペア数に応じた色が割り当てられており、電力会社ごとに配色が異なる点も特徴です。

 

電力会社 10A 15A 20A 30A 40A 50A 60A
北海道電力 黒 黄 青 赤 灰 茶 紫
東京電力 赤 桃 黄 緑 灰 茶 紫
中部電力 赤 茶 黄 緑 青 紫/緑 灰/黒
九州電力 灰 赤 黄 緑 茶 青 白

詳しくは電力会社のホームページから確認できるため、契約アンペア数を確認する際は参考にしてみてください。

なお、東北電力や北陸電力は色ではなく数字によって確認できます。一方、関西電力や中国電力、四国電力、沖縄電力はアンペア制ではなく「最低料金制」を採用しており、色分けされたブレーカー自体がありません。

さらに、スマートメーターが導入済みの物件では、色分けされたアンペアブレーカーが設置されていないケースもあります。その場合は検針票やウェブサービスから調べるのが確実です。

電気の契約アンペア数を見直すメリット

電気の契約アンペア数の見直しは、電気代の節約や生活環境の快適さに直結する重要なポイントです。電気契約のアンペア数を見直す主なメリットは、以下の2つです。

  • 電気代の基本料金を削減できる
  • ブレーカー落ちを防げる

ここでは、アンペア数見直しのメリットについて詳しく解説します。

電気代の基本料金を削減できる

電気代の基本料金は、契約アンペア数によって決まるため、アンペア数を見直すことで基本料金を下げられる可能性があります。実際に見直してみると、「もっと少ないアンペアで十分だった」というケースもあります。

必要以上に大きい契約アンペア数に設定している場合は、家電の使用状況を確認して適切な数値に調整することで、毎月の電気代の基本料金を削減できる点が大きなメリットです。東京電力エリアを例にすると、60Aを50Aに切り替えるなど契約アンペアを1段階下げるだけで年間約3,741円の削減につながります。

ただし、基本料金がないプランや、基本料金の単価が安価な料金プランの場合、基本料金の削減効果がないか限定的となります。

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ブレーカー落ちを防げる

ブレーカーが頻繁に落ちてしまう原因の1つに、契約アンペア数の不足があります。アンペア数が不足していると、複数の家電を同時に使用した際に許容量を超えてしまい、安全装置としてブレーカーが作動します。これを防ぐには、契約アンペア数を生活スタイルに合わせて適切に引き上げることが有効です。

特に、オール電化住宅では、電気で調理・給湯・暖房などを同時に行うため、アンペア契約の上限である60Aを超える契約容量が必要になる場合もあります。主開閉器契約の場合は容量変更については、電気工事店に相談が必要です。

消費電力の大きい家電を同時に使う家庭では、アンペア数を増やすことでブレーカーが落ちる頻度を大幅に減らすことができます。

電気の契約アンペア数を変更する手順

電気契約アンペア数を変更することには多くのメリットがあるものの、変更する際には確認・申し込み・工事などの手順を踏む必要があります。スムーズに進めるためには、現在の契約状況を正しく把握し、電力会社のルールや工事内容を事前に理解しておくことが大切です。

ここでは、契約アンペア数を変更するための下記の流れについて解説します。

  1. 現在の契約内容とプランを確認する
  2. 電力会社へ電話・ウェブで申し込む
  3. 工事の有無と費用を確認する

現在の契約内容とプランを確認する

まずは現在の契約アンペア数を確認しましょう。検針票や電力会社のマイページから、契約中のアンペア数や料金プランがわかります。

また、現在のプランがアンペア数の変更によって料金に影響が出るタイプかどうかも重要なチェックポイントです。

先述の通り、関西電力、中国電力、四国電力などのエリアでは、基本料金がアンペア数で変動するアンペア制ではなく、一定額が設定される最低料金制が採用されており、そもそもアンペア変更という考え方が当てはまりません。

契約内容をしっかり確認してから、次のステップに進みましょう。

電力会社へ電話・ウェブで申し込む

契約アンペア数を変更するには、契約中の電力会社への申し出が必要です。申し込み方法は電力会社によって異なり、カスタマーセンターへの電話や、マイページなどからのオンライン申請が一般的です。

なお、自宅の配線方法などの状況により、希望するアンペア数に変更できない場合があります。そのため、申し込み時には必ず条件や制限について確認しながら手続きを進めましょう。

工事の有無と費用を確認する

契約アンペア数を変更する際、工事が必要なケースがあります。工事が必要かどうかを分けるのは、設置されているメーターの種類です。

スマートメーターを導入している場合は工事が不要で、電力会社の遠隔操作によって設定を変更できますが、アナログメーターを使用している家庭では、分電盤やブレーカーの交換、配線工事が必要になるケースもあります。

一般的に、分電盤やブレーカーの取替工事は無料で行われますが、大容量のアンペア数への変更で配線工事が発生する場合は、費用がかかることもあります。

現在は、ほとんどアナログメーターがスマートメーターに交換済みですが、万が一、工事が必要な場合には工事日程や費用などを事前に確認しておきましょう。

電気契約アンペア変更時の注意点

契約アンペア数の変更は、快適な生活を維持しながら電気代を節約するのに効果的な手段ですが、手続きには制約や条件があります。電気契約アンペア変更時の注意点は以下の通りです。

  • 原則、年1回しか変更できない
  • 賃貸では変えられない場合がある
  • 下げすぎるとブレーカーが落ちやすくなる
  • 60Aを超える場合、大容量向けのプランへ切り替える必要がある

これらを理解しておかなければ、希望どおりに変更できない場合もあるため注意が必要です。ここでは、電気契約アンペア変更時の注意点について詳しく解説します。

原則、年1回しか変更できない

契約しているアンペア数は、原則として年に1回しか変更できません。そのため、「エアコンを多く使う夏だけ」や「暖房器具を使う冬だけ」といった形で、季節や生活スタイルに合わせて頻繁に変更することは不可能です。

電力会社によっては、アンペア数を上げる場合のみ年に複数回の変更ができるケースがありますが、基本的には1年以内にアンペア数を何度も変更することはできません。変更する際は無理に小さいアンペア数で契約して、ブレーカーが何度も落ちてしまうような事態にならないよう、慎重に検討する必要があります。

賃貸では変えられない場合がある

賃貸住宅の場合、建物全体で使用できるアンペア数が決まっていることが多く、居住者の判断だけでアンペア数を変更できないケースがあります。

契約している電気は借主の名義であっても、分電盤やブレーカー、配線といった住宅の設備は貸主の所有物です。そのため、アンペア数の変更を希望する場合は、管理会社や貸主に事前確認が必要です。

許可を得ずに勝手に変更してしまうと、設備の損傷を招いたり、契約違反とみなされたりして、損害賠償や原状回復を求められる可能性もあります。変更を検討する際は、まず管理会社や貸主との同意を得ておきましょう。

下げすぎるとブレーカーが落ちやすくなる

「基本料金を削減したい」という思いだけで契約アンペア数を下げすぎると、日常の快適さが大きく損なわれる可能性があります。

エアコンを運転している最中に電子レンジやドライヤーを使っただけで、ブレーカーが作動する状態にもなりかねません。頻繁な停電は生活上のストレスになるだけでなく、使用中の家電やパソコンなどの精密機器に負荷をかけ、故障の原因にもなります。

節約効果と引き換えに利便性を犠牲にしないよう、家族の同時使用状況を踏まえて余裕のある設定を保つのが安全な選び方です。

60Aを超える場合、大容量向けのプランへ切り替える必要がある

一般家庭でよく利用されている電気料金プラン(従量電灯Bなど)では、契約できるアンペア数は最大60Aまでに制限されています。そのため、60Aを超える容量の契約に変更する際は、より大きな容量に対応したプランへの切り替えが必要です。

大容量向けのプランは、商店や事業所など電気を多く使う施設も対象としており、契約容量の単位(kVA)や基本料金・従量料金の体系が異なります。プラン名称や料金設定は電力会社によって異なるため、契約中の電力会社で確認が必要です。

オール電化によって60Aを超える契約が必要な場合などはプラン変更が避けられませんが、その結果として電気代が高くなる可能性もあります。事前に料金シミュレーションを行い、負担増にならないかを確認しておくことが重要です。

契約アンペア数を抑える家電の使い方

日々の家電の使い方を工夫すればブレーカー落ちを防げます。意識したいのは、消費電力の大きい電化製品をなるべく同時に使わないという点です。

電子レンジ、卓上IHクッキングヒーター、ドライヤーなどは、使うタイミングを少しずらすだけで同時に流れる電流を抑えられます。タイマー機能を活用し、洗濯機や食洗機の稼働時間を分散させる方法も効果的です。

省エネ性能の高い最新モデルへ買い替える方法も有効で、消費電力そのものが下がれば低いアンペア数のままでも容量超過を回避できます。

電気の契約アンペア数を下げずに電気料金を削減する方法

契約アンペア数を下げることでブレーカーが落ちやすくなるリスクを避けるなら、契約アンペア数は同じまま電力会社や料金プランを見直す方法があります。

2016年の電力自由化以降、地域の電力会社よりもおトクな料金プランが増えています。ご家庭のライフスタイルに合ったプランへ切り替えるだけで、使い方を変えずに電気代を抑えられます。

乗り換え先の1つとして「idemitsuでんき」も検討してみましょう。

「Sプラン」は、地域の電力会社と比べて電気の使用量に応じておトクになる料金設定です。「オール電化プラン」は、深夜の電気料金が安く、地域の電力会社のオール電化プランより基本料金を抑えられます。

さらに「クルマ特割」では、ガソリン・軽油の値引きやEV利用者向けの電気料金割引により、最大年間2,400円おトクになります。まずは料金シミュレーションで、現在の電気料金と比較してみましょう。

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まとめ

電気の契約アンペア数は、家庭で同時に使える電気の上限を決めるもので、基本料金にも直結します。世帯人数や消費電力の大きい家電の使い方、日中・夜間どちらに電気を使うかといったライフスタイルを踏まえ、検針票やウェブサービス、分電盤で現在の契約内容を確認したうえで見直すことが大切です。

ただし、変更は原則年1回で、賃貸住宅では管理会社や貸主への事前確認が必要なほか、下げすぎるとブレーカーが落ちやすくなる点にも注意しましょう。

ブレーカー落ちのリスクを考えると、契約アンペア数を無理に下げるよりも、料金プランそのものを見直すほうが、暮らしの快適さを保ったまま電気代を抑えられます。

idemitsuでんきの「Sプラン」は、お住まいの地域の電力会社の従量電灯から切り替えることで、電気の使用量に応じておトクになるプランです。オール電化住宅にお住まいの方には「オール電化プラン」もあり、深夜の電気料金がおトクに設定されているうえ、地域の電力会社のオール電化プランよりも基本料金を抑えられます。

地域や使用量で料金は異なるため、料金シミュレーションで現在の契約と比較してみましょう。

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