エコキュートの電気代はどれくらい?高い原因や節約方法を紹介
エコキュートの導入を検討している方や、すでに使用している方の中には、「思ったより電気代が高い」と感じている方もいるのではないでしょうか。エコキュートの電気代は、地域や使い方によって差があり、設定や料金プランの選び方次第では年間数万円単位の差が生まれることも珍しくありません。
この記事では、エコキュートの地域別の電気代や他の給湯器との比較、電気代が高くなる原因、節約方法を詳しく解説します。ご家庭の状況と照らし合わせながら、電気代の見直しにお役立てください。
| 【この記事で分かること】 ・エコキュートの電気代 ・エコキュートと他の給湯器の電気代・光熱費を比較 ・エコキュートの電気代が高くなる原因と電気代を抑える方法 |
エコキュートの電気代はどのくらい?
エコキュートの電気代は、お住まいの地域や契約している電力会社によって異なります。地域別の目安は以下のとおりです。
|
電力会社 |
電気代 |
||
|---|---|---|---|
|
1日あたり |
1ヶ月あたり |
1年あたり |
|
|
北海道電力 |
約158円 |
約4,800円 |
約57,600円 |
|
東北電力 |
約132円 |
約4,000円 |
約48,000円 |
|
東京電力 |
約102円 |
約3,100円 |
約37,200円 |
|
北陸電力 |
約115円 |
約3,500円 |
約42,000円 |
|
中部電力 |
約69円 |
約2,100円 |
約25,200円 |
|
関西電力 |
約56円 |
約1,700円 |
約20,400円 |
|
中国電力 |
約118円 |
約3,600円 |
約43,200円 |
|
四国電力 |
約122円 |
約3,700円 |
約44,400円 |
|
九州電力 |
約56円 |
約1,700円 |
約20,400円 |
|
沖縄電力 |
約89円 |
約2,700円 |
約32,400円 |
※参照:パナソニック「お住まいの地域別・月々の電気代シミュレーション」
最も安い九州電力・関西電力エリアでは月々約1,700円、年間でも約20,400円です。
それに対し、北海道電力エリアでは月々約4,800円、年間で約57,600円と2.5倍以上の開きがあるのが現状です。この差は、電力会社ごとにオール電化向けの電気料金プランの夜間単価が異なることなどが影響しています。
ただし、上記の数値はあくまで年間の月平均です。実際には外気温が下がる冬場に高く、夏場に安くなるなど季節による変動があります。
また、電気代はお湯の使用量や家族の人数、設定モードによっても変わるため、上記の数値は目安として参考にしてください。
エコキュートと他の給湯器の電気代・光熱費を比較
給湯器は大きく分けて、エコキュート・電気温水器・ガス給湯器・石油給湯器の4種類があります。
それぞれの年間ランニングコストを地域別にまとめると、以下のとおりです。
|
電力会社 |
年間の電気代・光熱費 |
|||
|---|---|---|---|---|
|
エコキュート |
電気温水器 |
ガス給湯器 |
石油給湯器 |
|
|
北海道電力 |
約57,600円 |
約196,800円 |
約102,000円 |
約88,800円 |
|
東北電力 |
約48,000円 |
約188,400円 |
約96,000円 |
約80,400円 |
|
東京電力 |
約37,200円 |
約157,200円 |
約70,800円 |
約93,600円 |
|
北陸電力 |
約42,000円 |
約166,800円 |
約118,800円 |
約79,200円 |
|
中部電力 |
約25,200円 |
約100,800円 |
約80,400円 |
約76,800円 |
|
関西電力 |
約20,400円 |
約87,600円 |
約73,200円 |
約72,000円 |
|
中国電力 |
約43,200円 |
約176,400円 |
約103,200円 |
約76,800円 |
|
四国電力 |
約44,400円 |
約193,200円 |
約90,000円 |
約75,600円 |
|
九州電力 |
約20,400円 |
約85,200円 |
約98,400円 |
約73,200円 |
|
沖縄電力 |
約32,400円 |
– |
約82,800円 |
約60,000円 |
※参照:パナソニック「お住まいの地域別・月々の電気代シミュレーション」
エコキュートのランニングコストは、給湯器の中で最も低いです。特に、電気温水器と比べると年間10万円以上の差が生じるケースもあります。
ガス給湯器や石油給湯器と比較しても、年間で数万円程度安くなる可能性が高いでしょう。エコキュートは空気の熱を利用するため、電気だけで加熱する電気温水器の約3分の1の消費電力で済む点が大きな強みです。
ただし、エコキュートは初期費用が他の給湯器より高い傾向にあります。導入コストとランニングコストのバランスを踏まえて導入を検討することが大切です。
エコキュートの電気代が高くなる5つの原因
エコキュートはランニングコストの安さが魅力ですが、使い方や設定によっては想定以上に電気代がかかるケースも少なくありません。「思ったよりも電気代が高い」と感じている方は、以下の5つの原因に心当たりがないか確認してみましょう。
- 日中に沸き増しを使っている
- 節約機能を使っていない
- 電気の料金プランが生活スタイルに合っていない
- 古い機種を使い続けている
- 冬場や寒冷地で外気温が低い
ここでは、上記の原因について詳しく解説します。
日中に沸き増しを使っている
エコキュートは、電気料金が割安に設定されている夜間(深夜電力)にお湯を沸かしてタンクに貯めておく仕組みの給湯器です。基本的にはこの夜間の電力を利用してお湯を作ることで、日中の電気使用量を抑え、電気代を節約できるよう設計されています。
しかし、日中にタンクのお湯が不足すると、電気料金が高い昼間であっても自動的に「沸き増し」運転が行われます。日中の沸き増しは、電気料金プランによっては夜間に比べて倍以上の電気代がかかる場合もあり、結果として電気代が大きく増加する原因になります。
特に来客時や、お湯の使用量が急増する冬場などは湯切れが起こりやすく、日中の沸き増しが頻発することも珍しくありません。このように、電気代が割高な昼間に沸き増しが続く状況は、電気代が高くなる原因の一つといえるでしょう。
節約機能を使っていない
エコキュートには、電気料金が高い時間帯での沸き上げを避ける「ピークカット機能」や「休止モード」などの節約機能が搭載されています。しかし、これらの機能が十分に活用されていないケースも少なくありません。
例えば、「自動沸き増し機能」を常にオンにしていると、その日にお湯を使わない場合でも、日中に無駄な沸き増しを行って余分な電力を消費してしまいます。
また、季節やお湯の使用量に合わせて沸き上げモードを「少なめ」や「おまかせ」などに調整しないのも、電気代が高くなる要因です。常に「多め」で設定していると、使わない分のお湯まで深夜に沸かし続けているかもしれません。
こうした設定の見落としが、気づかないうちに家計の負担を増やしているのです。
電気の料金プランが生活スタイルに合っていない
エコキュートの設置に合わせて契約する「深夜電力が安いプラン(オール電化向けプランなど)」は、夜間が安い分、日中の電気料金単価が通常よりも割高に設定されているのが一般的です。
そのため、以下のような理由によって日中に電気を多く使うライフスタイルに変化した場合、かえってトータルの電気代が高くなる可能性があります。
- 在宅勤務の増加
- ペットの飼育
- 家族の生活リズムの変化
また、契約しているプランの「夜間時間帯(割安になる時間帯)」と、実際のエコキュート本体に設定されている沸き上げの時間がずれていると、割引が適用されない時間にお湯を沸かしてしまうことになります。
プランの夜間時間帯とエコキュートの設定時間が一致しているか、確認することが重要です。
古い機種を使い続けている
エコキュートは2001年に発売されて以来、技術の進歩とともに省エネ性能が大きく向上してきました。そのため、10年以上前の旧型モデルを使い続けている場合、現行モデルと比べて電気代が高くなる傾向にあります。
エコキュートの省エネ性能を示す指標の一つに「年間給湯保温効率」がありますが、この数値は年々向上しています。最新の上位モデルでは、10年前のモデルと比べて年間の電気代に数千円〜1万円程度の差が生じることもあります。
また、古い機種には「ピークカット機能」「省エネモード」「太陽光発電との連携機能」などが搭載されていない場合も多く、沸き上げの時間帯や湯量を細かく調節できないこともあります。
さらに、長年使用していると、経年劣化によってヒートポンプの効率やタンクの断熱性能が落ち、同じ湯量を沸かすのに以前より多くの電力を要する可能性もあります。
冬場や寒冷地で外気温が低い
エコキュートは、ヒートポンプ技術を用いて外気中の熱を取り込み、お湯を沸かすシステムです。そのため、外気温が高いほど効率よく稼働し、低いほど効率が下がります。
冬場は、外気温の低下に加えて水道水の温度も大幅に下がります。冷たい水を沸かすにはより多くのエネルギーが必要になり、電気代上昇の大きな要因となるでしょう。
また、寒い季節はお風呂の温度を高めに設定しがちなうえに、キッチンや洗面でもお湯の使用量が増える傾向にあります。その結果、タンク内のお湯の消費が早まり、電気代が割高な日中の沸き増しが発生しやすくなります。
エコキュートの電気代を抑える5つの方法
エコキュートの電気代が高くなる原因が分かったところで、次は具体的な節約方法を見ていきましょう。
ここでは、電気代を抑える5つの方法をご紹介します。
- 節電機能を活用する
- 最適な電気料金プランを選ぶ
- 古い機種は買い替えを検討する
- 冬場の設定や使い方を見直す
- 自宅の環境に合ったサイズのエコキュートを選ぶ
節電機能を活用する
エコキュートには節約に役立つさまざまな機能が搭載されています。代表的な節約機能は、以下のとおりです。
|
機能名 |
特徴 |
|---|---|
|
ピークカット機能 |
電気料金が高い時間帯の沸き上げを自動で停止する |
|
ピークシフト機能 |
沸き上げを電気代が安い夜間の時間帯に分散させる |
|
パワーセーブ機能 |
消費電力を抑えてゆっくり沸き上げ、電力ピークを抑制する |
|
ソーラーチャージ機能 |
太陽光発電の余剰電力を使って日中に沸き上げる |
※搭載機能および名称はメーカー・機種により異なります。
その他にも、長期間家を空ける旅行時や、その日の日中にこれ以上お湯を使わないことが分かっている場合は、「休止モード」や昼間の自動沸き上げ停止機能を積極的に活用し、無駄な稼働を防ぎましょう。
また、お風呂のお湯がぬるくなった際は、タンクの熱を利用して浴槽の水を温め直す「追いだき」よりも、タンク内の熱いお湯を直接足す「高温足し湯」を使う方が省エネになり、電気代の節約につながります。
さらに、夏場は設定温度を少し下げるなど、季節によって給湯温度の設定を見直すのも効果的です。節水シャワーヘッドを導入してお湯の使用量自体を減らすことも、沸き上げの負担軽減に直結するでしょう。
最適な電気料金プランを選ぶ
エコキュートの電気代を根本的に下げるには、各電力会社が提供している電気料金プランを、現在のライフスタイルに適したものへ見直すことが有効です。
まずは日中と夜間の電気使用量の割合を把握し、夜間割引の恩恵を受けられるプランを探してみましょう。そうすることで、エコキュートだけでなくすべての家電を含めたトータルコストを引き下げられます。
また、エコキュート本体の時計や「夜間時間帯設定」が、契約プランの安い時間帯(例:23時〜翌7時など)と正確に一致しているかも確認しておきましょう。この設定がずれていると、無駄な電気代を支払うことになってしまいます。
「idemitsuでんき」のオール電化プランは、夜間の電力量料金が割安に設定されているため、夜間にお湯を沸かすエコキュートとの相性が良いプランです。地域の電力会社のオール電化向けプランと比べて基本料金も抑えられているため、トータルの電気代削減が期待できます。
解約金・違約金は原則かからず、切り替えても電気の質が変わる心配はありません。まずは料金シミュレーションで、現在のプランとの差額を確認してみてはいかがでしょうか。
電力会社の選び方とは?事前に確認しておきたいポイントを詳しく解説
古い機種は買い替えを検討する
設置から10年以上経過しているエコキュートは、設定やプランの見直しだけでは節約に限界があります。
「使い方を工夫しても電気代が下がらない」と感じたら、機器の買い替えのタイミングと考えて良いでしょう。買い替え時は「年間給湯保温効率(JIS)」の数値をチェックし、できるだけ効率の高い機種を選ぶことが長期的な電気代削減につながります。
また、国の「給湯省エネ事業」では、省エネ基準を満たすエコキュートへの交換に対して補助金が支給されています。自治体独自の補助制度と併用できるケースもあるため、事前に確認しておくと費用負担を抑えられるでしょう。
冬場の設定や使い方を見直す
先述のとおり、沸き上げモードを一年中同じ設定にしておくことは、電気代を押し上げる要因の一つです。冬場はお湯の消費量が増えるため、「おまかせ節約」のままでは湯切れを起こしやすく、日中の割高な沸き増しを招きかねません。
冬は沸き上げモードを「おまかせ」や「多め」に切り替え、夜間にしっかりお湯を確保するほうが節約には有効です。また、給湯温度も季節に応じた調節を忘れないようにしましょう。
夏場は50℃程度で十分ですが、冬場は配管からの放熱や水温低下が大きいため60℃程度に上げておくと、無駄な沸き増しを防ぎやすくなります。
さらに、冬は浴槽のお湯が冷めやすいため、家族の入浴はできるだけ間隔を空けないようにするのがポイントです。入浴中以外はふたを閉めて放熱を抑えるのも、沸き増しを減らすうえで非常に効果的といえるでしょう。
自宅の環境に合ったサイズのエコキュートを選ぶ
給湯器の買い替えや新規導入の際は、家族の人数やお湯の使用量に対して最適なタンク容量(サイズ)のエコキュートを選ぶことが重要です。
資源エネルギー庁によると、世帯人数ごとのエコキュートのタンク容量の目安は以下のとおりです。
|
世帯人数 |
タンク容量の目安 |
|---|---|
|
2〜4人 |
300Lクラス |
|
3〜5人 |
370Lクラス |
|
4〜7人 |
460Lクラス |
|
5〜8人 |
550Lクラス |
※参照:資源エネルギー庁「家庭用省エネ性能カタログ2025年版」
容量が小さすぎる機種を選んでしまうと、夜間に沸かしたお湯だけでは足りず、電気代の高い日中の「沸き増し」が頻発しかねません。これでは、深夜割引のメリットを打ち消してしまい、かえって電気代が高騰する原因となります。
一方で、世帯人数に対して必要以上に大きなタンクを選ぶと、毎日余分なお湯を沸かして保温するための無駄な電力がかかり続けるでしょう。そのため、将来的な家族構成の変化も見据え、最適なサイズを選択することが大切です。
まとめ
エコキュートは、ガス給湯器や電気温水器と比較して、光熱費を大幅に抑えられる給湯機器です。しかし、日中の沸き増しや節約機能の未活用、電気料金プランの不一致などが原因で、想定よりも電気代が高くなってしまうことも多々あります。
特に、現在のライフスタイルと契約している電気料金プランが合っていない場合は、本来の節約効果が半減してしまいます。根本的に電気代の悩みを解決するためには、最適な料金プランへの見直しがおすすめです。
エコキュートをご利用中の方には、「idemitsuでんき」のオール電化プランがおすすめです。idemitsuでんきは、エコキュートの稼働に合わせた割安な夜間料金設定が大きな魅力です。
地域の電力会社よりも基本料金が安く設定されているため、無理な節電をせずとも固定費を抑えやすくなっています。解約金や違約金もかからないため、リスクなく電気代を見直すことができます。
「今の電気代が高い」と感じている方は、まずは料金シミュレーションで、ご家庭の電気代がどれくらい安くなるのかをぜひ確認してみてください。

