東京電力のオール電化プランは高い?スマートライフS/Lの仕組みや他社との比較を解説

東京電力のオール電化向けプランには、「スマートライフS」と「スマートライフL」の2種類があります。いずれのプランも、夜間の電力量料金が割安に設定されているのが特徴です。

この記事では、両プランの違いや料金体系、申し込み条件、対応エリアについて詳しく解説します。また、idemitsuでんきとの電気代の違いもご紹介していますので、「オール電化住宅なのに電気代が高い」と感じている方は、ぜひプランの見直しに役立ててください。

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【この記事で分かること】
・東京電力のオール電化プラン
・東京電力とidemitsuでんきの電気代の違い
・東京電力のオール電化向けプランによくある疑問

 

東京電力のオール電化向けプランとは?

「スマートライフS」と「スマートライフL」は、東京電力エナジーパートナー(東京電力EP)がオール電化住宅向けに提供している2つの料金プランです。いずれも夜間の電力量料金が割安に設定されており、エコキュートや電気温水器の稼働コストを抑えられるのがメリットです。

ここでは、スマートライフS・スマートライフLの以下の項目について、詳しく解説します。

  • スマートライフSとスマートライフLの違い
  • 時間帯別の料金表
  • 申し込み条件
  • 対応エリア
  • 申し込み方法

スマートライフSとスマートライフLの違い

ご自身のライフスタイルに最適なプランを選ぶためにも、まずはスマートライフSとスマートライフLの違いを把握しておきましょう。2つのプランの主な違いを以下にまとめました。

 

項目

スマートライフS

スマートライフL

契約方式

アンペアブレーカーの容量で決定

主開閉器の容量で決定

契約電流・容量の範囲

10〜60A

6~49kVA

向いている家庭

一般的なオール電化住宅

大容量の電気設備を持つ住宅

 

スマートライフSとスマートライフLの違いは、契約電流・容量の決め方にあります。

スマートライフSは、アンペアブレーカーの容量に基づいて契約する方式で、10A〜60Aの範囲が対象です。

一般的な世帯人数ごとの契約アンペア数の目安は、1人世帯で20〜30A、2〜3人世帯で40A、4人世帯で50A、5人以上世帯で60Aとなっており、ほとんどのオール電化住宅はスマートライフSで対応できるケースが多いでしょう。

一方、スマートライフLは主開閉器(漏電遮断器など)の容量に応じた契約であり、6kVA以上の大容量が必要な家庭向けのプランです。

なお、電力量料金の単価は両プランで違いはなく、基本料金の契約方式のみが異なります。契約アンペアの大きさが60Aまでの場合はスマートライフS、それを超える場合はスマートライフLが適用されます。

時間帯別の料金表

スマートライフS/Lは、電力量料金が「昼間(午前6時〜翌午前1時)」と「夜間(午前1時〜午前6時)」の2区分で設定されています。

一般的な従量電灯Bなどのプランと比較すると、昼間の料金は比較的割高な設定となっていますが、電気を多く使う給湯設備の夜間の利用を想定し、夜間の5時間の料金が割安に設定されているのが特徴です。

具体的には、昼間の電力量単価が35.76円/kWhであるのに対し、夜間は27.86円/kWhと約22%安くなっています。そのため、エコキュートの沸き上げを夜間に設定することで給湯コストを抑えやすくなります。

さらに、食洗機や洗濯機などの家電もタイマーを活用して夜間に稼働させることで、電気料金の節約効果を高めることが可能です。

 

プラン名

基本料金

電力量料金(1kWh)

午前6時~翌午前1時

午前1時~午前6時

スマートライフS

(10Aにつき)

311.75円

(15Aの場合は467.63円)

35.76円

27.86円

スマートライフL

(1kVAにつき)

311.75円

35.76円

27.86円

※上記は基本料金と電力量料金のみの金額。実際には燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金が別途加算される。
※2026年4月時点

なお、「スマートライフプラン(スマートライフS/Lとは異なる)」や旧プランの「電化上手」といったプランは、2026年4月時点では新規加入の受付を終了している点には注意が必要です。

申し込み条件

スマートライフS/Lへの申し込みは、主にオール電化住宅にお住まいの方が対象となります。

具体的には、総容量(入力)が1kVA以上の「夜間蓄熱式機器(エコキュート、電気温水器、蓄熱暖房機、蓄熱床暖房)」または「オフピーク蓄熱式電気温水器」を使用していることが加入条件です。

オフピーク蓄熱式電気温水器とは、ヒートポンプを利用して電力需要の少ない時間帯に蓄熱する貯湯式電気温水器などの機器を指します。

集合住宅でも申し込みは可能ですが、建物全体で一括して電気契約をしている「高圧一括受電契約」の場合は対象外となります。

ご自身の住まいがどちらの契約形態か、申し込み前に管理会社へ確認しておきましょう。

対応エリア

スマートライフS/Lの対応エリアは、東京電力エリア(関東圏)です。具体的な対象エリアを以下にまとめました。

  • 東京都
  • 神奈川県
  • 埼玉県
  • 千葉県
  • 栃木県
  • 群馬県
  • 茨城県
  • 山梨県
  • 静岡県(富士川以東)

ただし、一部の離島はサービス対象外となる点に注意が必要です。

また、東京電力EP自体は他エリア(東北・中部など)にも電気を販売していますが、スマートライフS/Lは東京電力エリアのみで提供されています。

申し込み方法

スマートライフS/Lは、東京電力EPの公式ウェブサイトのフォームから申し込むことができます。東京電力EPと契約中の方の基本的な手続きの流れは、以下のとおりです。

 

  1. 検針票(または「くらしTEPCO web」)で「供給地点特定番号」「お客さま番号」「契約名義」を確認
  2. ウェブフォームから申し込み
  3. 「くらしTEPCO web」で契約内容を確認
  4. 検針日からの切り替えで利用開始

 

スマートライフS/Lでは、解約手数料や違約金は原則かかりません。スマートメーターが未設置の場合は取付工事が行われますが、費用は無料で原則として立ち会いも不要です。

また、他社から切り替える場合、旧電力会社への解約連絡は不要で、東京電力EP側で対応してもらえます。

ただし、電力会社を切り替える場合、現在の料金プランに再度加入できなくなったり、契約内容によっては解約違約金が発生するケースもあります。こうしたトラブルを防ぐためにも、事前に契約条件や解約時の取り扱いを確認しておくことが大切です。

東京電力より安いオール電化プランはある?idemitsuでんきとの電気代を比較

オール電化住宅で電気料金を見直す際は、電力会社ごとの料金プランの違いを比較することが重要です。

例えば、idemitsuでんきの「オール電化プラン」と東京電力の「スマートライフS/L」を比較すると、電力量料金の仕組み自体には大きな違いはありません。どちらのプランも時間帯の区分は「昼間(午前6時〜翌午前1時)」と「夜間(午前1時〜午前6時)」の2つに分かれており、電力量料金(kWh単価)も同じ水準に設定されています。

そのため、電気の使用量や時間帯が同じであれば、電力量料金の部分で差が生じることは基本的にありません。

一方で、両者の違いとして挙げられるのが毎月固定でかかる基本料金です。

idemitsuでんきのオール電化プランは、東京電力のスマートライフS/Lと比べて基本料金が安く設定されており、10Aまたは1kVAあたり毎月11円おトクです。例えば、40A契約なら毎月44円、10kVA契約なら毎月110円もおトクになります。

以下の表に各プランの基本料金と電力量料金をまとめました。

 

項目

idemitsuでんき

オール電化プラン

東京電力

スマートライフS

東京電力

スマートライフL

基本料金

300.75円/10A

311.75円/10A

311.75円/1kVA

電力量料金

昼間

(午前6時〜翌午前1時)

35.76円/kWh

35.76円/kWh

35.76円/kWh

夜間

(午前1時~午前6時)

27.86円/kWh

27.86円/kWh

27.86円/kWh

※上記は基本料金と電力量料金のみ。燃料費調整額・再エネ賦課金は別途加算
※2026年4月時点

電力量料金が同じ条件であっても、この基本料金の差によって、長期的にはidemitsuでんきの方が電気代を抑えられます。そのため、オール電化住宅で電力会社の見直しを検討する際には、こうした料金単価の違いにも注目して比較することが大切です。

さらに、idemitsuでんきでは独自の割引サービス「クルマ特割」をご用意しています。ガソリンコースではガソリン・軽油が毎月100Lまで2円/L引き、EVコースではEV所有者向けに電気料金が毎月200円引きとなり、どちらも年間最大2,400円おトクになります。

さらに、1年毎に希望の共通ポイント500ポイントが付与されるほか、節電プログラム等に参加することでもポイントが貯まるなど、電気代以外のメリットも充実しています。

解約手数料や違約金は原則かからず、ウェブ申し込みで完結するうえに、現在の電力会社への解約連絡も不要です。まずは料金シミュレーションを活用し、現在の電気代と比べてみてはいかがでしょうか。

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東京電力から乗り換える手続きは?idemitsuでんきに電力会社を乗り換える手順を解説

東京電力のオール電化向けプランに関するよくある疑問

東京電力のオール電化向けプランについて調べていると、過去のプランや割引制度について疑問を持つ方も多いでしょう。

ここでは、特に寄せられる以下の質問に詳しくお答えします。

  • 東京電力の電化上手はどんなプランですか?
  • 東京電力のオール電化割引はいつまでですか?

東京電力の電化上手はどんなプランですか?

「電化上手」とは、東京電力が2000年に新設したオール電化住宅向けの料金プランです。2016年3月31日をもって、新規加入の受付を終了しています。

このプランも、季節別・時間帯別に電力量料金が設定されている点が特徴です。特に夜間(午後11時〜翌午前7時)の単価が安く、昼間(午前10時〜午後5時)は割高に設定されていました。

既存契約者はそのまま利用を継続することが可能です。ただし、一度ほかの電気料金プランへ変更した場合や転居した場合は新規契約扱いとなるため、再契約はできません。

そのため、これからオール電化住宅向けプランを新規で契約しようと考えている方は、スマートライフS/Lや他社のオール電化住宅向けプランと比較検討する必要があるでしょう。

東京電力のオール電化割引はいつまでですか?

東京電力の「全電化住宅割引」は、2025年3月31日をもって終了しました。この割引は、電化上手などの対象プランを契約しているオール電化住宅に対し、毎月の電力量料金から5%(上限2,200円/月)が割り引かれる制度でした。

終了の背景には、オール電化住宅が普及し電化機器が広く行き渡ったことや、省エネの進展により、電気使用量が割引開始当時から大きく減少したことが挙げられます。

なお、2022年10月には「夜間蓄熱式機器割引」「5時間通電割引」といった制度もすでに終了しています。現在のスマートライフS・スマートライフLには、全電化住宅割引のような割引制度は設けられていない点に注意しましょう。

まとめ

東京電力のスマートライフS・Lは、夜間の割安な電力量料金を活かしてエコキュートなどの稼働コストを抑えられる、オール電化住宅向けの料金プランです。

SとLの違いは基本料金の契約方式のみで、多くの家庭はスマートライフSで対応できます。

なお、夜間の割安な電力量料金はそのままに基本料金を抑えたい方には、idemitsuでんきのオール電化プランがおすすめです。

電力量料金の単価はスマートライフS/Lと同様ですが、基本料金が10Aまたは1kVAあたり毎月11円安く設定されています。さらに、「クルマ特割」を活用することで、ガソリン代やEV充電費用の節約も実現でき、共通ポイントも貯まります。電気代自体のメリットは契約容量に応じて年間千円前後ですが、これらの付帯サービスを含めると数千円のメリットが見込めます。

また、送電網や停電時の対応は東京電力と変わらず、解約金も原則不要です。リスクなく電気代を見直せる点も大きな魅力となっています。

まずはidemitsuでんきの料金シミュレーションを利用して、現在の電気代からどの程度安くなるかチェックしてみましょう。

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