扇風機の電気代はどれくらい?他の家電との違いや節約方法を解説

扇風機は夏場の暑さをしのぐために便利な家電ですが、電気代がどれくらいかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

そもそも扇風機の電気代は、つけっぱなしにしても1日あたり十数円程度と、比較的リーズナブルに使える家電です。扇風機に搭載されているモーターの種類によって消費電力に差があり、上手に選ぶことでランニングコストを抑えられます。

また、エアコンやサーキュレーターなど、他の冷房器具との電気代の違いを把握しておくことで、状況に合わせて効率的に使い分けやすくなるでしょう。

本記事では、扇風機の電気代の目安や他の家電との違いをご紹介した上で、電気代を抑えつつ、快適に扇風機を活用する方法について解説します。

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【この記事で分かること】
・扇風機にかかる電気代
・扇風機とその他家電の電気代の違い
・電気代を抑えつつ扇風機を使って快適に過ごす方法

 

扇風機の電気代はどれくらい?

扇風機に搭載されるモーターは大きく分けて、バッテリーなどの直流電源で動く「DCモーター」と、家庭のコンセントから供給される交流電源で動く「ACモーター」の2種類があります。搭載されているモーターによって、消費電力や電気代が異なります。

以下の表で、モーター別の風量ごとに発生する電気代の目安を確認してみましょう。

 

モーターの種類

風量の目安

消費電力

電気代

1時間

1日

1ヶ月

DCモーター

最小
(微風など)

2W

約0.06円

約1.4円

約43円

最大
(強風など)

21W

約0.6円

14.4

約432円

ACモーター

最小
(微風など)

10W

約0.3円

約7.2円

約216円

最大
(強風など)

42W

約1.3円

約31.2円

約936円

※参照:HITACHI 扇風機リビング扇 HEF-DL300G/HEF-AL300G
最小消費電力は最も弱い風量(首振り運転含まない)、最大消費電力は最も強い風量(首振り運転等含む)で使用した場合の目安
※1日の電気代は24時間つけっぱなし、1ヶ月の電気代は24時間×30日つけっぱなしとして計算

表からわかるように、1時間あたりの電気代目安は、DCモーターで約0.06〜0.6円、ACモーターで約0.3〜1.3円です。DCモーターの扇風機は、ACモーターに比べて全体的な消費電力が少ない傾向にあることが分かります。扇風機を24時間つけっぱなしで1ヶ月間使い続けた場合の電気代は、最大で900円程度の差が生じます。

また、どちらのモーターも風量を最大(強風)から最小(微風)に切り替えることで、消費電力が大幅に低下します。これにより、電気代も半分以下に抑えられるでしょう。

特に、DCモーターを微風で運転した際の電気代は、1ヶ月フル稼働させても約43円と非常に安価です。こうした風量調節による節電効果の高さは、DCモーター搭載機ならではの大きなメリットといえます。

なお、家電の電気代は以下の計算式で求められます。電気代計算にかかわる単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める31円/kWhとして計算しています。

 

消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 1kWhあたりの電気料金単価(円)

 

お使いの扇風機の背面や底面にあるシールで消費電力(W)を確認し、実際の負担額を算出してみると良いでしょう。

扇風機の電気代を他の家電と比較

扇風機の電気代が把握できたところで、次に気になるのが他の冷房器具とのコスト差ではないでしょうか。サーキュレーターやエアコンなど、夏に活躍する家電はさまざまですが、消費電力や電気代には大きな差があります。

ここでは、扇風機とサーキュレーターの電気代の違いと、扇風機とエアコンの電気代の違いを詳しく見ていきましょう。

扇風機とサーキュレーターの電気代

サーキュレーターは扇風機と似た機能を持つ家電ですが、特徴や最適な使い方はそれぞれ異なります。

扇風機は体に風を当てて涼しさを感じるための家電で、広範囲に柔らかい風を送れる点が特徴です。一方、サーキュレーターは直線的に風を送り出すため、室内の空気を循環させる用途に適しています。

扇風機とサーキュレーターの消費電力に大きな差は無く、モーターの種類や製品の違いによって20〜40W程度です。いずれも電気代は、1時間で0.6円〜1円程度の計算になります。なお、電気代の計算では、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める31円/kWhを用いています。

扇風機とエアコンの電気代

エアコンは、夏の電気代に特に大きな影響を与える家電です。扇風機やサーキュレーターと比べると消費電力は多いものの、室内全体の気温を下げられるというメリットがあります。

これに対して扇風機は、自然に近い柔らかな風を感じられる特徴があり、直接風を受けて涼めるのが魅力です。

両者の電気代を比較すると、以下のような違いがあります。こちらも、電気代は全国家庭電気製品公正取引協議会が定める31円/kWhを用いて計算しています。

 

 

消費電力/冷房期間消費電力量

電気代

1時間

1日

1ヶ月

扇風機

16W

約0.5円

約12円

約360円

20W

約0.6円

約14.4円

約432円

43W

約1.3円

約31.2円

約936円

56W

約1.7円

約40.8円

約1,224円

エアコン

204kWh(6畳)

約2.6円

約62.4円

約1,872円

253kWh(10畳)

約3.2円

約76.8円

約2,304円

399kWh(14畳)

約5.1円

約122.4円

約3,672円

639kWh(18畳)

約8.2円

約196.8円

約5,904円

参照:「東芝 TF-30DL28(W)」「YAMAZEN RLX-MP023(C)」「YAMAZEN YWT-AF30(C)」「YAMAZEN YFT-B406(W)
参照:家庭用省エネ製品カタログ2025年版 冷房能力別の冷房期間消費電力量の平均値
※1日の電気代は24時間つけっぱなし、1ヶ月の電気代は24時間×30日つけっぱなしとして計算

扇風機の電気代は、1時間あたり約0.5〜1.7円、1ヶ月つけっぱなしでも約360〜1,224円です。

エアコンは6畳タイプでも1ヶ月つけっぱなしで約1,872円、18畳タイプでは約5,904円となるため、扇風機との電気代に差があることが確認できます。

電気代を抑えつつ扇風機を使って快適に過ごす方法

扇風機はもともと電気代が安い家電ですが、使い方を工夫することで、さらに効率よく涼しさを得ることが可能です。ちょっとしたアイデアや他の家電との組み合わせ次第で、エアコンに頼りすぎることなく快適な夏を過ごせるでしょう。

電気代を抑えながら扇風機を活用するための主な方法は、以下のとおりです。

  • 凍らせたペットボトルや保冷剤を使う
  • 室内の熱気を外に出す
  • エアコンと併用する
  • 除湿機と併用する
  • タイマー機能を活用する
  • DCモーターの扇風機を選ぶ
  • 電気の料金プランや電力会社を見直す

ここでは、それぞれの方法について具体的に解説します。

凍らせたペットボトルや保冷剤を使う

水を入れて凍らせたペットボトルや保冷剤を扇風機の前に置くと、通り抜ける風が冷やされ、より涼しさを感じやすくなります

扇風機は自然に近いやさしい風を感じられる点が魅力ですが、猛暑日には涼しさが物足りなく感じることもあるでしょう。そのようなときは、この方法を取り入れることで、冷房効率を高めることができます。

近年は、扇風機に直接取り付けられるタイプの保冷剤も販売されています。こうしたアイテムを積極的に活用することで、エアコンに頼りすぎなくても快適な環境を維持でき、電気代の節約にもつながるでしょう。家庭にあるもので手軽に試せる方法ですので、ぜひ取り入れてみてください。

室内の熱気を外に出す

湿度が高く室内が蒸し暑いときは、すぐにエアコンを稼働させるのではなく、先に扇風機を使って室内の熱を外に逃がしておくと効率的です。あらかじめ室内の熱を下げておくことで、その後エアコンを稼働させた際の消費電力を抑えられ、電気代の節約につながります。

換気する際は窓を開け、扇風機の羽根を外に向けて使用することで、室内にこもった蒸し暑い空気を効果的に排出できます。

なお、換気は対角線上にある窓やドアを2ヶ所以上開け、空気の通り道を確保して行うことがポイントです。開口部が1ヶ所しかないと、室内の空気が循環せず、熱気が停滞してしまうため注意しましょう。

エアコンと併用する

夏場の電気代を節約するためには、エアコンと扇風機の併用がおすすめです。エアコンから出る冷たい風は床付近に溜まりやすいため、そのままでは室内の温度にムラが生じやすくなります。扇風機を使って室内の空気を循環させることで、冷気が部屋全体に行き渡り、効率的に室温を下げられます。

エアコンと扇風機を併用すると電気代が高くなると思われがちですが、扇風機の電気代はエアコンよりも格段に安いです。扇風機で空気を循環させてエアコンの消費電力を削減する方が、結果的に電気代を抑えられる可能性があります

併用する際は、エアコンの風向きを水平に設定し、扇風機は天井に向けて風を送ることで、床付近に溜まった冷気を押し上げ、室内全体の温度を均一に保ちやすくなります。

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除湿機と併用する

夏場は湿度が高く、気温がそれほど高くなくてもジメジメと蒸し暑く感じてしまうことが少なくありません。人間の体感温度は湿度が下がるだけでも涼しく感じられるため、扇風機と除湿機を併用することが節電方法として有効です。

除湿機で室内の湿気をしっかりと取り除きつつ、扇風機の風を体に当てるのが併用のポイントです。これだけで、エアコンの冷房に頼りきらなくても十分に涼しく、快適に過ごせるようになります。

さらに、扇風機を使って室内の空気を循環させることで、除湿機の除湿効率そのものを高める効果も期待できます。

タイマー機能を活用する

扇風機の電気代を確実に節約し、かつ健康的に過ごすためには、タイマー機能の活用が欠かせません。

特に、就寝時の使い方には注意が必要です。朝まで扇風機をつけっぱなしにしてしまうと、無駄な電気代がかかります。さらに、体温が奪われすぎて、だるさや夏風邪の原因になる恐れもあります。

体への負担を減らすためにも、寝苦しい夜は就寝後数時間で自動的に電源が切れるよう、オフタイマーをセットしておくのが賢明です。また、外出時や別の部屋へ移動する際もこまめに電源を切る習慣をつけることで、効率よく電気代を削減できます。

DCモーターの扇風機を選ぶ

前述のとおり、扇風機には2種類のモーターがありますが、電気代を節約するならDCモーターの扇風機がおすすめです。

それぞれの特徴やメリット・デメリットを、以下の表にまとめました。

 

モーターの種類

メリット

デメリット

DCモーター
(Direct Current:直流)

・消費電力が少ない

・稼働音が静か

・風量を細かく調節できる

・本体価格はやや高め

ACモーター
(Alternate Current:交流)

・本体価格は安め

・消費電力が大きい

・稼働音が大きめ

・風量設定が少ない(弱・中・強など)

 

DCモーターは風量を「弱・中・強」だけでなく、さらに細かく調節できるのが大きな特徴です。必要以上に強い風を出さずに済むため、無駄な電力を消費せず、結果として電気代の大幅な節約につながります

また、動作音が静かで、就寝時に使用しても気になりにくい点もDCモーターならではの魅力です。本体価格はDCモーターの方が高めですが、長期間の電気代を考慮すればコストパフォーマンスに優れた選択肢といえます。

なお、DCモーターが登場したのは2010年頃であるため、それ以前に購入した扇風機はACモーターである可能性が高いです。

電気の料金プランや電力会社を見直す

コストパフォーマンスの高い扇風機で電気代を削減するのも大切ですが、さらに全体的な電気代の節約を目指すなら、電気料金のプランや電力会社の見直しがおすすめです。

電力の自由化以降、多くの企業が市場に参入し、多様な料金プランが登場しました。各電力会社が独自に電気料金を設定できるため、選ぶ会社次第で電気代が大きく変わる可能性があります

また、ライフスタイルに合わない料金プランを選んだ場合、無駄な電気代がかかってしまうケースも少なくありません。電気代を節約するなら、まずは現在加入している料金プランを見直し、他の電力会社と比較してみると良いでしょう。

なお、以下の記事では取り入れやすい節電テクニックをご紹介しています。効果的な方法も詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

家庭でできる節電の方法12選!効果を高めるポイントも解説

まとめ

扇風機の電気代は、モーターの違いや使い方によって異なります。エアコンと併用することで冷房効率が高まり、夏場の電気代を抑えやすくなります。

扇風機単体での電気代は、1時間あたり1円前後と比較的安く、気軽に使える点が魅力といえます。

しかし、エアコンや除湿機など他の家電と組み合わせて快適な室内環境を整える場合、どうしても家電全体の電気代は膨らんでしまいます。

そこで見直したいのが、日々の家電の使い方だけでなく、電力会社の選び方です。

例えば、「idemitsuでんき」では、地域の電力会社よりも電気の使用量に応じておトクになるプランをご用意しています。一人暮らしの方はもちろん、夏場に複数の部屋でエアコンや扇風機を稼働させる家族世帯であれば、電力会社を切り替えるだけで固定費を見直せる可能性があります。

扇風機の使い方を工夫しつつ、電力プランもライフスタイルに合ったものへ見直すことで、家計に優しく快適な夏を過ごせるでしょう。

まずは、idemitsuでんきの「料金シミュレーション」を活用し、現在の電気代とどのくらい差が出るのかチェックしてみてください。

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